ここのところやたら忙しいけど、合間を縫ってコツコツと店の前でVSRの修理を進めています。11年前に納品した早稲田大学の紺碧です。

学生さんは使っている道具に何か問題があっても対処せず、結果さらに状況を悪くしてしまう傾向がありますね。例えばディンギーの船台でも、車軸がキーキー音を立てたまま使うから、ベアリングだけでなくホイールごとダメにしてしまう。音が鳴り始めた時点でタイヤを外し、ベアリングを洗ってグリスを塗ればいいのに。たった2分で終わる作業です。

あれ?こんな音がしたっけ?とか、水漏れしてたっけ?とか、何か動きが固いな?とか、変化に気づいたときにすぐアクションを起こす癖をつけましょう。そうしないと、すぐその悪い状態が当たり前になってしまうからです。その少しずつの積み重ねが、長い年月を経た時に大きな差になって表れます。

今回の修理はそのコツコツが貯まりに貯まって、かなりの難敵です。キレイさっぱり直れば、これまで以上に大事にしようという気持ちになってくれるはず。なんとか明日で終わるかな?

コメント

コメント(1) “チリも積もれば”

  1. […] ふと桟橋を見ると、冬に長期入院していた早稲田大学ヨット部の紺碧が綺麗になって浮かんでいました。聞けばあれ以来、エアも漏れずアカも入らなくなったと。その一言で救われました。まだ修理職人としては未熟ですが、こうして誰かに喜んでもらえるからまた次も頑張れるんです。 […]

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