オラクルからBARにヘッドハンティングされたグラント・シマーが、新しいAC75についてインタビューを受けています。これがとても興味深い。

75フィートのモノハルでありながら、バラストキールを持たないというのは、デザイン的にも技術的にも大きな挑戦です。予想される全体の重量が約7トン。そのうち左右のカンティングフォイルがそれぞれ1.2から1.5トンになるだろうと。ふむふむ。

風下に差したフォイルから風上のフォイルまでの有効長は15mを越えます。しかも差したフォイルはリフトを生むから、すべてヒールを起こすライティングモーメントに活かせる訳です。しかも水面下の抵抗はフォイリングカタマランより少ない。理論的にはAC50より速いこともありえるのかも。もちろん、すべては計算上の話ですが・・・

これだけ重いフォイルを自由にカンティングさせるには、人力だけでは難しく、電動油圧ポンプが必要になります。サイクラーは消え、クルーたちはウイングやフォイルのトリムに勤しむことになるでしょう。

本当にこんな荒唐無稽なフネが、2019年の4月以降に進水して飛ぶんでしょうか?グラント・シマーの目下の悩みは、それまでの期間にセーラーたちにトレーニングさせようにも、何に乗せたらいいのか分からないことだそうです。そりゃそうだわw

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