すっかり間が空いてしまいました。このブログの存在自体を忘れてしまっていたというのが正直なところです。ご存知の方も多いと思いますが、社員1号がミニトランサットのキャンペーンを開始して、4月から3ヶ月の休職になり、夫婦二人だけの会社に戻ってしまいました。でもかつて二人だけだった頃とは売上の額も仕事量も桁が違います。いくら働いてもいっこうに終わりが見えない!
本来は一刻も早く求人活動をするべきなのですが、あまりに忙し過ぎてその求人をするヒマすらなく、求人してくれる人を求人したいという状況ですw
さて少し前の話ですが、マルセイユで開かれたセーリングワールドカップファイナルで、470男子の岡田/外薗がメダルレースでトップフィニッシュし、堂々の銅メダルを獲得しました。
あらためてこの岡田奎樹という男の才能には恐れ入ります。ホント。
彼に初めて会ったのは、まだあどけない小学生の頃。確か山口の光で開かれたジュニアアカデミーの時だったはず。その頃の西日本水域はレベルの高いOPセーラーが多かったのですが、その中でも彼の才能は突出していました。この子は何者だと。
それまでザイクを誰かに提供したことなどなかったのですが、初めてこの子ならしてもいいと思い、すぐにお父さんを通じて本人に接触しました。「君がセーリングを続ける限り、着るものはずっと提供させて欲しい。」と約束し、今日に至るのです。
その後、OPの世界選手権にコーチとして帯同しましたが、僕の見立ては正確ではありませんでした。すごい才能だと思っていたんですが、とんでもない才能だったのです。中1のトルコワールドで初出場40位。中2のブラジルでは、微風に苦しみながらも12位。ベストな体重だったこの時に、もし強風のワールドだったならきっと優勝したんじゃないかと、いまでもそう思います。そして中3で出た最後のマレーシアワールドで史上最高位の3位を獲得しました。
高校では420やFJ、SS、29erなどいろんなフネに乗り、それほど目ぼしい成績は残していませんが、この経験が彼のセーリングの幅を広げるのに役立ったのだと思います。その証拠に早稲田大に進学してからは、いきなり国体優勝。次の年も連覇。しかもジュニアワールドまで優勝という快挙を、こともなげに成し遂げます。
このインタビューを見ても、自分の置かれた状況をとても冷静に客観視しているし、少しも浮かれることなく、目標をしっかりと見据えていることが分かります。東京オリンピックで金メダルを取るというのは、彼にとって現実的な目標なのです。だってジュニアワールドの金メダルを取ってるし、去年の江の島全日本でも、ベルチャー/ライアンを含む並み居る強豪を抑えて優勝してるんですから。
8月のオーフスワールド、そして9月のSWC江の島。僕は彼らが表彰台に上がっても驚きません。その真ん中に立てるセーラーだと信じています。いけケイジュ、世界をあっと言わせろ。お前ならやれる。