Flying A-cat

カテゴリー SAILING

10日からニュージーランドのタカプナで開かれるAクラスカタマランの世界選手権が熱い!以前も紹介したこのAクラスカタマラン(通称Aキャット)、限定規格級といって全長、全幅、重量、セールエリア以外は自由にデザインしていいクラスです。言わばモスのカタマラン版ですね。

もともとは大きさによってAクラスからDクラスまで分かれていたのですが、Bクラスはホビー16やフォーミュラ18などの独自クラスになっていき、後にオリンピッククラスになるトルネード級を生み出しました。Cクラスはウイングセールやハイドロフォイルなど時代の最先端をいくクラスとして認められ、別名リトルアメリカスカップと呼ばれています。Dクラスはあまりに大きすぎてほとんど普及しませんでした。

もっとも普及したのは一番小さいこのAキャット。スロベニアにも愛好家がたくさんいて、いつも楽しそうに乗ってるんですよね。毎週のようにディスマストするらしいけど。でもすぐ直せるから問題ないんだってw

そんなAキャットもCフォイルやJフォイルをつけて飛ばすやつが現われ、今年のワールドは大きな注目を集めています。特にエミレーツチームニュージーランドからはグレン・アシュビー、レイ・デイビス、クリス・ニコルソン、ピーター・バーリングなど錚々たるメンバーが参加するとのこと。一説によるとディーン・バーカーも出るとか出ないとか。もちろんアルテミスからはネイサン・アウタリッジも参加します。うひょー。

これまでのAキャットなら、通算7度の世界王者に輝くグレン・アシュビーが本命なんですが、今回はフォイラーになるから分かりませんね。ここでも49erやモスと同様にネイサンとピーターの争いになるかも知れません。

AキャットやCキャットはワンデザインに流れず、自由を守り通したからこそ、いまの盛り上がりがあります。逆にトルネードはオリンピッククラスとして一時代を築きましたが、いちど時代の流れに取り残されたらルールが足枷になり、もう誰も乗らなくなってしまう。難しいところですね。

もちろん限定規格でも廃れるクラスは廃れたし。どっちが正しいとか間違いではなく、好みの問題なんです。古くても魅力のあるクラスは生き残る。Aキャットは僕にとってすごく魅力あるクラスです。10日からのレースが楽しみで仕方ありません。

コメント

コメント(4) “Flying A-cat”

  1. 亀田 丈

    モスとどっちが速いんですか?

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  2. JPN3874

    でもA-catはACと同じで上りでは飛んでないようです。風が弱いのかな?NZナショナル3位のランデンバーガーは元モスワールドチャンプで日本にも来たことがあります。もうアマックと同じ位の歳だけど頑張ってますね!

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  3. hiroki

    上りは飛べないでしょう。タチバナウイングをトランポリンに付ければいいのにね!

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