TFW 2016

カテゴリー SAILING

年々盛り上がりを見せているフォイリングウィーク。3回目となる今年はGC32のシリーズイベントと共催になり、さらに規模が大きくなりました。詳しくは平井編集長のレポートを見ていただくとして、なんといっても今回話題になったのは良くも悪くもこのシーンでしょう。

ジェネカーを張ってフォイリングするマリッツィアとプレスボートの大クラッシュ。奇跡的にどちらの乗員にも怪我は無かったそうですが、マリッツィアはフォイル、マスト、セールがすべてオシャカになったとのこと。まぁそりゃそうでしょう。死人が出なかっただけで神様に感謝ですよ。

ちなみにこのチームの舵を持つのは、正真正銘の王子様。モナコ公国のピエール・カシラギ王子です。つまりグレース・ケリーの孫にあたる、地位も名誉もルックスもすべてを備えた少女漫画の主人公のような人物。さすがクラッシュも漫画のようにド派手に決めてくれますねw

冗談はさておき、フォイリングによってどんどん高速化する一方で、事故のリスクも同時に高くなっているのは間違いありません。いつかこういう事故が起きると思っていました。モスのように重量が軽く慣性も小さなボートは事故の重大性も小さいけど、GC32やAC45のクラッシュはホント恐ろしい。

プレスボートは迫力ある映像を撮るのが仕事ですから、できる限り近づこうとする気持ちも分かります。しかしドライバーがよほどフネの挙動を理解していないと、そして常に周りに気を配り続けていないと、セーラーにとって非常に恐ろしい存在になります。このクラッシュを期に、メディアボートのドライバーのスキルを見直す流れになってもらいたいものです。

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