さぁやってまいりました。夏の風物詩、伝統の第57回パールレースでございます。3年ぶりに乗せてもらうのはもちろんラッキーレディーVIII!
バウはキウチさん、ピットにヒネさん、ムラさん、トリマーに稲葉ケンタ、斎藤イッポン、ドライバーは稲葉タカヒロと僕、そしてタクティシャンに紅一点のタマちゃんと必勝体制で臨みます。
コンディションは南東の軽風。残念ながらフィニッシュまでずっとアップウインドの予報です。軽量小型艇の我々には不利な戦いですが、そんなことは始めから知れたこと。やってみなきゃ分かるめぇ。
スタートラインは若干下有利か。いやしゃらくせえ。男なら上一即タック!決まったぜ!
スタート前に全員で熱唱した君が代の余韻か、右に右に伸ばしていく我が軍。しかし無情にも風は左に振れていき、早くも背後には絶望的な戦況が見て取れました。まずい。でもいまは返せない。このまま右に伸ばすしかない・・・
スタートから2時間ほど辛抱して右へ展開し、ついにタック。そしてここから逆襲が始まるのです。風は沖の方が強く、少しずつ少しずつリフトし、艇団に対してぐんぐんとバウが出て行きました。恐らくこのままスターボを10時間ほど走ったはず。フリートの一番右で大きく順位を挽回しながら、初日の夜を迎えました。そしてこれはまだドラマのほんの序章に過ぎなかったのです。2日目に続く。