Freedom on the water!

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昨晩はラジアルの日本代表、土居愛実選手の壮行会にお邪魔してきました。一昨日の豪華な壮行会に比べて、アットホームで手作り感があって、仲間に見送られて戦いに行けるって素晴らしいな、うらやましいなと。心からそう感じました。

オリンピックキャンペーンを張ったことがある人の中で、本当にオリンピックに行ける人は一握りです。近しい人間がオリンピック行きを決めるたびに、彼我の違いは何なのかを考えさせられます。愛実のように10代にしてオリンピックに行く人もいれば、何度チャレンジしても届かない人もいる。僕も(現時点では)届いていません。

まぁでも本当のところ、僕はもうモスが楽し過ぎて、オリンピックに行きたい気持ちより、モスを極めたい気持ちの方が強くなっちゃいました。キャンペーンやってる頃は、速いかどうかだけが唯一の価値観だったけど、いまはもう自分の価値観が変化しています。

セーリングの楽しさって、きっと人それぞれ感じるところは違うんだけど、乗りたい時に、乗りたいフネに、乗りたい仲間と乗れたら、セーリングは最高に楽しい。この意見にはきっと誰もが賛同してくれるんじゃないでしょうか。

オリンピックキャンペーンを終えてからの僕は、自分の欲求に素直に向き合ってみた結果、乗りたい時、乗りたいフネ、乗りたい仲間の要素にこだわるべきと考えるようになりました。この3つが全て満たされるなら、絶対にセーリングは楽しい。そしてそんな楽しいセーリングの為になら、お金がかかっても、時間をとられても、その苦労がむしろ楽しさを高めてくれると気づきました。

逆の言い方をすれば、セーリングから離れてしまった人、セーリングの魅力を感じられない人は、乗りたくない時にイヤイヤ乗ったり、乗りたくないフネにイヤイヤ乗ったり、乗りたくない人とイヤイヤ乗ったりしてるんじゃないかと思います。

高校や大学のヨット部に所属している間は、自分の思い通りのセーリングを実現するのが難しいのも事実です。振り返れば僕もそうでした。だからすべての学生セーラーに伝えたい。自分のお金で、自分の好きなようにセーリングするのは、最高の贅沢で、最高に楽しいよと。

広大な海の上で自由を得る。

この魅力をきちんと伝えていけば、セーリングは絶対にもっと広まります。僕らは勝つためだけに、速く走るためだけに海に出てるんじゃない。自由を得るために海に出ているんだと。

たとえるなら、ドラクエの中盤で船を手に入れた時の感じ。行く手を阻み、ただ眺める対象だった海が、行動可能なフィールドになるあの興奮。共感してもらえます?

ああ素晴らしきかな、セーリング。愛実、プレッシャーなんか感じる必要ないよ。海の上の愛実は自由なんだから。

コメント

コメント(2) “Freedom on the water!”

  1. […] それにしても、ラッキーレディーの愛すべき馬鹿野郎どもはサイコーです。以前書いたように、乗りたい時に、乗りたい仲間と、乗りたいフネに乗ればセーリングは絶対に楽しい。つまり僕にとってこのパールレースは三拍子揃った完璧なセーリングなのです。バファリンの半分がやさしさでできているのなら、ラッキーレディーの半分は氷結でできているといっても、穴ギャツ間違いではありません。とにかく飲みっぱなしで笑いっぱなしのゴキゲンな時間を堪能しました。 […]

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  2. […] 以前も書いたけど、僕らは海の上で自由を得るためにヨットに乗っているんだと思います。レースで勝つことや、速く走ることは最終目的ではありません。シースケープを手に入れた僕はまさに、ドラクエの冒険の途中でフネを手に入れた気分です。いままで行けなかった島や向こう岸に行けるようになる。そこには知らない町があって、手強いモンスターもいて・・・もー誰か、ロマンティック止めて! […]

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