昨日ド強風で延期になった全日本420は、きょう一日だけのレガッタとなってしまいました。北風が朝からほどよく吹いてはいたのですが、南からの強烈なうねりが残っていて、ボートバランスでスピードに大きな差が出る海面だったようです。（僕はモスを出してレース海面周辺を飛びながら観戦しました）
スタートからすぐにフリートの中で頭を出してくるのは、オリンピアンの近藤／吉田やメダリストの関／板倉でしたが、そこにしっかりと食い下がってくる高校生の存在があり、とても頼もしく感じました。やっぱり420はいいですね。これほど基礎を磨くのに適した艇種は他にありません。オリンピック選手が420にポッと乗っても速いのも、基礎がしっかりしているから。その大切さが高校生たちに伝わったなら、大会は大成功だと思います。
なにかと暗い話題の多い日本のヨット界ですが、この国のジュニア・ユースには素晴らしい才能を持った選手が育ってきています。彼ら、彼女らは日本のセーリング界の大事な宝。学校や地域などの垣根を越えて、才能ある選手たちが世界に羽ばたいていける環境をつくっていきましょう。ホント、これから先が楽しみですよ。