日本一熱いクラブレースとして名高い葉山マリーナヨットクラブの、新春烏帽子岩レガッタにサニーキッズで参戦しました。リーチングが得意なシースケープ18にとって、葉山スタートの烏帽子岩回航はうってつけのコースだと思ったのです。社員1号と、無二の親友ムラキノボルと3人で真冬の相模湾へ殴り込みじゃー!

Photo by イカミマサノリ and ムラキノボル

北風吹きすさぶ厳しい寒さの中でも、参加28艇とはさすがHMYC。今回は初参戦なので暫定のハンディキャップを与えられてのお試し参加です。もし仮に優勝しても順位は2位に繰り下がるという条件付き。そんな優勝だなんて、とんでもございません。という顔をしながら、当然腹の底では狙っておった訳ですよ。

しかし現実は甘くない。甘いのはスタート後の30秒だけ(モスの時と同じこと言ってる・・・) なにせ参加艇の中でダントツで小さい我々は、勢い良く飛び出したつもりでも、水線長の短さと排水量の小ささが災いし、ラルった時にスピードが簡単に落ちてしまいます。上から下から抜かれ、江の島を過ぎる頃には後ろに数艇の位置まで落ちてしまいました。ムムム・・・

しかもここで北風が息絶え、茅ヶ崎沖はデッドカームに。烏帽子岩が遠くに霞んでいます。あぁ遠いなぁ・・・

プシュ

こういう時には、魔法の小瓶を空けるに限る。日本一の外洋レーシングチーム、ラッキーレディーの師匠たちからそう教わった僕は、忠実に教えを守り、現実逃避に勤しむのでありました。脳内はすでにワイハーの海をフワフワと飛んでおります。アロハー

時折、小悪魔のように現われる半径20mほどの小さなパッチを拾いながら、いっこうに近づかない烏帽子岩に向かっていく様は、まるで大雪の川崎でくらった大渋滞にそっくり。冒険して裏道に回るとハマるという点もまた然り。

かくしてカームにのたうち回ること2時間半。なんとか烏帽子岩を回航し、そよそよの南風を捕まえ、江の島沖に短縮されたフィニッシュラインを横切ったのであります。ワレ奇襲に失敗セリ、トラトラトラ!

成績は着順20位の修正9位。思ったより良かったけど、これはお情けハンディキャップのなせる技で、本来のパフォーマンスにはほど遠い走りだったと言わざるを得ません。次こそは得意のかっ飛びリーチングで、烏帽子岩にガツンと上陸してやるぜ。ワイルドだろー?

なにはともあれ、初めてのHMYCクラブレース参戦は、忘れ難い素晴らしい経験となりました。8年前に一文無しで葉山にやってきた頃を思えば、最小艇とはいえオーナーとしてクラブレースに参戦できるなんて、想像も出来なかったほど光栄なことです。運営のみなさん、HMYCメンバーのみなさん、ありがとうございました。また懲りずにチョコチョコ参戦させてもらいます。

4月7日は第2回ザイクカップなので、奮ってご参加ください。お待ちしてます!

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