3艇のVSRが本牧埠頭に届きました。今回の3艇はすべて大学ヨット部からのご発注です。そのうち芝浦工業大学と慶應医学部の2艇を木更津に搬送しました。セントラルさん、またお世話になります。
僕が取引を始めた頃のVSRには5.8というモデルしかありませんでした。でも、このたった1つのモデルが世界を変えたのです。あまりに快適な乗り心地と、荒れた海面でも自由に走り回れる機動性の高さで、世界中のトップコーチたちを虜にしていきました。
その後、5.9や5.2、4.9等のモデルを発表しましたが、最大のヒット作、5.8Rがその地位を揺るぎないものにします。この5.8R、もともとはイギリスの王立ヨット協会RYAからの依頼で、プロフェッショナルコーチ向けでなく、もっとターゲットを広げたボートとしてデザインされました。それまでのVSRはプロフェッショナルコーチからは高い評価を受けていましたが、経験の浅いドライバーからは、難しいとか怖いという印象を持たれることもありました。そうしたニーズに5.8Rは最適な回答だったのです。そしてこの5.8Rの登場から、既存の5.8は5.8Cへと名前を変えました。
個人的には、いまでも5.8Cが至高です。自分で買うなら迷わず5.8C。でも大学のヨット部のように、日々、そして年々乗り手が変わるような使い方には5.8Rがベスト。それで今回も3艇とも5.8Rなのです。
現在VSRのラインナップはプロフェッショナル用の5.8C、万人向けの5.8R、そしてジュニア・ユースの指導に最適な5.4の3モデルです。
少なくともこの10年間、VSRの覇権は一度も揺るぎないものでした。乗れば必ず、その違いをお分かりいただけます。コーチボートやレスキューボートの購入をお考えの際は、ぜひご相談ください。