420ワールド終了

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420world

バレンシアで開かれていた420世界選手権が終了しました。男女合わせて14艇を送り込んだ日本チームの最高順位は、男子が岡田/宮口の10位、女子は深沢/馬渡の26位。ISAFワールド4位の小泉/有岡は19位と、期待を上回ることはできませんでした。小泉はまだ高校2年生なので、来年の雪辱に期待しましょう。

そして2015年の420世界選手権が唐津で開かれることも決まったようです。たった2年後ですよ。いま高校1年生の子にとっては朗報ですね。これからますます420が盛んになっていく起爆剤になるはずです。

420のディーラーとして、どこのビルダーのフネが上位を走るのかに注目していました。全艇チャーターのISAFワールドと違って、420ワールドは自艇持ち込みなので、いろんなビルダー製のフネが入り混じっているのです。大会サイトにアップされる写真や動画をつぶさに観察した結果、弊社が総代理店を務めるブルーブルーは男子の2位、3位、4位、5位を占めたことが分かりました。

420はクラスルールのアローワンスが小さく、項目も細部までとても厳密なクラスです。世界中のビルダーが、50年以上もこのクラスルールに則ったフネで覇を競ってきました。したがって、劇的に他社よりも速いフネというのはもう現われにくいのが実状です。限界値がクラスルールで決められている以上、速いフネはビルダーが違えど、性能的には似通ってくるからです。

例えばモスのようにクラスルールが緩かったり、AC72のように歴史が短ければ、劇的に速いフネが現われる余地があります。もっと言えばコーチボートなんかルールありませんから、VSRのように革命的なフネが現われたりするわけです。

でも420では、残念ながら誰が乗っても速く走る魔法のフネは存在しません。ただし、その逆はあります。ルールの限界値を攻めていなかったり、コンセプトが間違っていたり、単純に職人の腕が悪かったり、理由は様々ですが、同じ競争の土俵に上がれていないフネというのは存在するので注意が必要です。これは420に限らず、470でもスナイプでもOPでも、ワンデザインでないクラスはみな同じです。

今大会の成績で、少なくともブルーブルーの420は世界で戦えるフネだということが証明されました。土俵には上がれるということです。道具の言い訳を無くせば、自分たちの腕を磨くことに集中できますよね。若者にはそれが大事だと思うんです。道具で勝つ必要はないけど、道具で負けることは無くしてあげたいじゃないですか。

世界で戦える420の在庫がまだあります。次回入荷分からは値段が上がるので、納期面でも価格面でもお得です。早い者勝ちですので、この機会をお見逃しなく!

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