男二人旅

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11月14日にアジアクルーズ中のラッキーレディー7から落水し、そのまま帰らぬ人となった望月永文さん。今日はその望月さんが大好きだった熱海の海にヨット仲間が集まり、その在りし日を偲ぶ日でした。家を出ようとすると、なぜか次男の晴人がどうしてもお父さんについていくと言って聞きません。絶対に最後まで家に帰りたいと泣かないことを約束して、一緒に連れて行くことにしました。

横須賀線から大船で東海道線に乗り換え、さらに小田原から新幹線。車窓の景色を楽しみ、駅弁を頬張り、とても幸せそうな顔を見ていると、たまにはこうして一人に集中してつき合ってあげるのもいいなと感じます。3人姉弟の末っ子にとって、自分だけで親を独占する機会なんて滅多にありませんから。

熱海に到着し、タクシーに飛び乗ってマリーナへ。出がけのドタバタで時間が押していたこともあり、出航ギリギリの到着になってしまいました。ごめんなさい。


厳寒の海に献花をし、その後の「偲ぶ会」が終わるまで、約束通り晴人は一度も泣きませんでした。あんなに甘えったれの「The 末っ子」だと思ってたけど、初めての男二人旅で図らずも息子の成長ぶりを見せつけられる結果に。こうして赤ん坊から少年になり、少年は男になっていくんですね。

それにしても今年はヨット界に事故の多い一年でした。沖縄東海レースやアリランレースでベテランセーラーが落水から命を落とし、アメリカスカップでは金メダリストのアンドリュー・シンプソンが亡くなりました。海の上で遊んでいる以上、常に危険と隣り合わせなんだということを再度身につまされます。まずは全員が安全に帰還すること。レースで勝った負けたは二の次です。

事故の反省を胸に刻み、これからも安全に楽しくセーリングを続けていきましょう。それが亡くなった方々への弔いになると信じて。

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