適材適所

カテゴリー BUSINESS

日本中のディンギーセーラーに愛されて一気に普及したマフィオリのオリンピック75。シートやコントロールロープとしての基本性能が非常に高いロープです。ロードがかかっても伸びが少なく、しかも潰れずに丸い断面を保つので、同じテークルでも他のロープより軽く引けると好評です。また出す時にも軽い力でカムクリートから外すことができます。

こう書くと万能そうで、どこにでも使いたくなるのですが、残念ながらそうもいきません。ヨットの上では様々なロープの用途があり、求められる性能も様々なのです。

先日このオリンピック75の4ミリを、スナイプのセンターボードの流れ留めに使っている学生さんがいました。実はこのロープ、プライが詰まって断面が潰れないことが災いして、結び目が解けやすいんです。特に結び目にロードがかからない場所で顕著です。だからセンターボードの流れ留めに舫い結びをしても、肝心な時にスルッと解けてしまう恐れがあります。気をつけてください。ロープはあくまで、適材適所です。

僕のフネはすべてのコントロールロープがエンドレスなので、そもそも結び目がありません。だからオリンピック75をふんだんに使っています。先日の練習で気になった箇所があり、今日はフォイルのコントロールラインをすべて通し直しました。こちらはコンパクトブレイドの1.5ミリです。ハイキングストラップの上下に振り分けて、3本とも平行に走るように変えました。T2ブロックを繋ぎ合わせるのはピーター・バーリング師匠のマネです。見た目もスッキリして使いやすそう。ムフフフ・・・

コメント

コメントする




«   »