帰国してから気づいたのですが、実は僕のモスのメインフォイル、また割れてました。以前に古谷さんに補強してもらったところの端っこにクラックが入っていて、あのままレースを続けていたら真っ二つに折れていたはずです。危ない危ない。

補強をするとどうしてもそこだけが強くなって、してない部分との境目に力がかかってしまいがちです。さらに補強を広げて全体を強くしていくしかありません。という訳でまたも僕のフォイルは入院することに。

どうせしばらく乗れないので、思い切ってフォイルを大改造する決心をしました。18位からトップ10に入るための決断です。リスクもあるけど、トップ10の選手たちのフォイルを見ると、そのリスクを取らないといけないんだと良く分かりました。どう改造するかはまだ秘密だけど、世界があっと驚くデザインにする予定です。お楽しみに。

モスのフォイルは古谷さんにお願いしたので、今日はナクラのフォイルを磨きました。ダガー2枚とラダー2枚の4枚もあるから大変です。特にリーディングエッジに製造時のバリや細かい傷が多いので、エポパテを全体に塗ってキレイに削り、滑らかなカーブに仕上げます。

いかにフォイルがスピードに及ぼす影響が大きいか。きっとみなさんが考えてる何倍もフォイルの状態は大事です。実際僕らのナクラのフォイルはスピードが増すと「ヒューーー」と笛のような音が鳴ります。音が鳴るということはエネルギーを生んでいるということ。つまりは抵抗であり、その抵抗は速度の二乗に比例するのです。470やスナイプに乗ってる頃は、ここまで真剣に考えていませんでした。フォイルは本当に大事。

モス乗りの威信にかけて、誰よりも完璧なフォイルに仕上げてからサンタンデールに乗り込みます。

コメント

コメントする




«   »