ザイクのレーザー用ハイキングストラップは、画期的なザイクグリップが多くの支持を集めるヒット商品です。ブーツと密着するザイクグリップはハイクアウトで無意識に酷使している、脛の筋肉の負担を和らげてくれます。また、それほど体重をかけていない時でも、ストラップを通じてパワーをより敏感に感じ取ることができます。

巷ではこのザイクストラップがクラスルール違反だという噂がたっているそうなので、論より証拠。この1枚の写真をご覧ください。

これはパースでの世界選手権で、暫定3位の赤いビブを着てメダルレースに出場した、イギリス代表のニック・トンプソンの写真です。よく見るとザイクストラップを使っているのが確認できますね。

レーザーのワールドは全艇チャーターボートで行われますが、供給されるギアと自分で用意するギア、交換してもいいギアが大会毎に規定されています。過去のワールドではハイキングストラップは交換できなかったようですが、今回のパースではチャーター時にいくらかの料金を支払えばザイクストラップも選べたそうです。事実、このニック・トンプソンを始め、相当数のセーラーがザイクストラップを使いました。

この事実には僕も驚きました。いままでナショナルチームだけにはザイクストラップを使ってもらえなかったのです。理由はワールドでストラップを交換できないから。普段からザイクストラップでラクをしてたらワールドで苦労すると。それがワールドに行ったら使っていいよなんて、我慢してきた選手には切ない話ですね。情報収集力のある選手は前から知ってたんでしょうか。ちなみに来週からブリスベンで開かれるマスターズワールドでは、ザイクストラップが全艇に装備されます。

つまり、ザイクストラップはクラスルール違反ではないのです。どうぞ安心してお使い下さい。ごく初期のモデルで、ストラップ上の後部に小さなループが付いているタイプをお使いの方は、そのループにショックコードを通さないで下さい。ストラップ本体のループを通せばOKです。(クラスルール17. (d)項を参照)

噂というのは怖いもので、世界で認められているモノでも、国内では噂だけで間違った認識がまかり通ることがあります。ライフジャケットの浮力についても同じです。50ニュートンの浮力がないとルール違反だと誤解されている方がいらっしゃいますが、50ニュートンというのは規格の名称で、体重に応じて浮力は変わります。例えば体重40キロのセーラーは40ニュートンでもルール違反ではありません。

この現状には我々、業者サイドにも責任があります。今後はもっとタイムリーに、正しい情報を発信していこうと思います。

コメント

コメント(6) “Zhikレーザーストラップについて”

  1. 3744

    たまには良いこと言うじゃん!

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  2. 177437

    事実使ってみると、足首から、すね、太もも、腹筋、背筋がボートと一体になり、全体が敏感になったように感じる。そして、それがティラーとメイントリムにも伝わり、推進力に変わる。

    でも、何で今までなかったんだろう。なんで、類似品が出ないんだろう。

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  3. Tachibana san

    使ってますよ!でもハイクアウトしないから良さが実感できないかな。

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  4. 意味ないじゃん!

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