変革のとき

カテゴリー SAILING

ボートショー初日は怒濤のように過ぎ去りました。おかげ様で平日にも関わらずたくさんのご来場をいただき、ザイクの品質の高さを感じてもらえたと思います。残り3日間、気合い入れていきます。

今年からカタマランに艇種変更したワールドマッチレースツアーは、フリーマントルの最高のシーブリーズに恵まれてエキサイティングなレースが展開されたようです。

ただ正直言って、なんで中途半端にM32を採用したのか謎です。このフネはエクストリーム40と同じスウェーデンのマーストロム製。だからやっぱりデザインが古くさい。でっかいトーネード感が否めませんw エクストリームがGC32になってしまい、その損失をこのWMRTで取り返したというところでしょうか。

そもそもジブが無いってどうなんだと。ただでさえタックロスが大きいのに、ジブが無くっちゃ走り出さないでしょうよ。迷走してるなぁ。

それでもこれまでのWMRTで活躍してきた選手たちは、果敢にこのM32に挑戦しています。マッチレーサーたちにとっての究極の目標であるアメリカスカップがフォイリングカタマランになった以上、いつまでも目を逸らしていられないというのが実情でしょう。

おそらくこの流れを認めたくない人もたくさんいると思います。こんなのマッチレースじゃない。こんなのヨットレースじゃない。

確かにそうかも知れません。これまでの尺度で見れば間違っているのかも知れません。これは新しいヨットレースであり、新しいマッチレースと捉えるべきなんでしょう。まだヨチヨチ歩きの危なっかしい足取りですが、やっている本人たちにとっては、もう戻れない魅力を持っている。だからこの流れはどんどん加速しているんです。

そしてそれは見る側にとっても同じです。前回のACの最終マッチなどを見てしまったら、もう7-8ノットのマッチレースには戻れません。フォイリングはセーリングを永遠に変えたと言われる由縁です。

日本はその流れに決して乗り遅れてないんですよ。現在モス協会員は約50名。おそらく世界で4番目に多いはず。GC32も走ってるし、フライングファントムも入ってくる予定です。変革をピンチと捉えるかチャンスと捉えるかの違いで、僕は日本のセーリング界にとって千載一遇のチャンスだと思ってます。

コメント

コメント(6) “変革のとき”

  1. 橘 直美

    ユースACのメンバーが揃うのか心配!

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    • hiroki

      橘さんもあと50歳若ければね!

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      • 橘 直美

        生まれるのが半世紀早かったのか!モスのプリンス勝元カズヤはユースACに挑戦したいって

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        • hiroki

          見た目がプリンスかどうかはさておき、マルチハルとフォイラーの経験を持つ若手は彼しかいませんからね。期待しましょう。

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  2. 俄フェレリスタ

    こんばんは。WMRTもExtreme sailing seriesもGC32艇を今季から採用。GC32 Racing Tourもあるので、早くも頭がこんがらがってます。

    ところで、ボートショーで、Moth world @葉山やソフトバンクチームジャパンの記者会見とかプレゼンテーションとかのイベントがないんですね。大変残念です。これ目当てで、遠路横浜へ行く予定だったのに。
    グルパマはNauticで記者会見(?)をしたし、BARもロンドンボートショーでブースをだしてたとか。

    ボートショーが、ヨットレースの情報発信の場になってないのが、もどかしいです

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    • hiroki

      実はプレスリリースの予定が諸般の事情で直前に流れてしまいました。残念ですが、週明けにはリリースがあります。

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