今日はこの話題に触れない訳にはいかないでしょう。全世界が注目するイギリスの国民投票が開票され、僅差ながらEUからの離脱が上回りました。当初の予想を覆す結果に世界中の株式市場や為替相場が大混乱に陥っています。
加盟国を増やして拡大し続けてきたEUの大きな転換点になることは間違いありません。混乱は他の加盟国にも波及するのか?共通貨幣のユーロはどうなるのか?数年先の未来がまったく見通せない状況です。
短期的には円高が進行するので、輸入販売の我が社にとってはチャンスといえます。しかし下手をすると世界恐慌になりかねない状況で、とても喜んでいられません。日経平均が15,000円を割り、長期的な不況になるのはトータルで見るとマイナスになるでしょう。
国家の命運を左右する、こんなに大きな決断を国民投票で決めるというのは、議会制民主主義の否定ともいえます。今後は再びスコットランド独立の機運も高まるでしょうし、他の国にも飛び火していき兼ねません。フランスやオランダでも国民投票を求める動きがあるそうです。
キャメロン首相はEUを崩壊させた男として歴史に名を残すかも知れません。その昔、ユーロなんか滅んでしまえ!と呪っていましたが、冗談が現実になりそうです。えらいこっちゃ。早く混乱が収まってくれるといいのですが。