Nacra17 MkII

カテゴリー SAILING

ナクラがフルフォイリング仕様の開発を始めて既に1年以上が過ぎました。現在もオランダに各国のナクラセーラーを招いてテストに勤しんでいます。

イギリスのトム/ニッキーがアップウインドフォイリングで、普通のナクラ17をぶっちぎる!

ニュージーランドのリヴ/マイカーは、あわやフォイルジャイブ!

このフルフォイリング仕様のナクラ17 MkIIは、ZボードにTラダーを装備。ダガーケースの位置は10cmほど前に動かされ、バウスプリットは短くなり、ジェネカーは更に浅くなっています。この映像だけを見れば、非常に安定してて乗りやすそう。価格もフライングファントムより安いはずだし、いいんじゃないの?

とはならないんだなぁ。だってもう、既存のフネの改造では無理でしょ。この4年間で浮かんだ300艇以上のナクラ17をどうするのさ。ナクラ17は2012年の時点では、オリンピック艇種としていい選択でしたが、なにせタイミングが悪過ぎましたね。その数ヶ月後にAC72が飛び、世界の流れは一気にフォイリングへと加速しました。ナクラ17は僅かに早過ぎたんです。

ナクラ社としては、既存のフネでも改造で対応できると強弁するでしょうが、現実的には厳しいと思います。しかも金メダル取ったランゲが「ナクラは東京で最後にした方がいい」って言っちゃいましたからね。お金がかかり過ぎるから。

MkIIへの変更が受け入れられるのか?それともナクラはCフォイルのままで、他のフォイラーが採用されるのか?ワスプは?などなど来年の2月まで、セーリング界は揺れに揺れるでしょう。東京を目指す若い選手たちのために、一日でも早い決着を望みます。

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