リオが終わり、さっそく4年後の東京に向けて、江の島オリンピックウィークに遠征してきたイギリスチームから、VSRのチューブ修理の依頼がありました。コンテナの中で固定が外れ、3箇所穴が空いてしまったとのこと。保育園の運動会を終えた8日の午後に特急対応で修理したのでした。
しかし翌日、気づかなかった穴がもう1つあったらしく、膨らませて帰ったはずのチューブがまた萎んでいるとの知らせ。再度江の島に行って、チューブの接合テープを剥がしてみると、なるほどこれは気づかないわという傷が。早速パッチを当て、テープを再接着して今度こそ完璧です。
サクッと修理を終えて会社に戻ると、今度は慶應大ヨット部の所有するVSRがやはりチューブ修理で運び込まれていました。エア漏れ箇所を乾かし、接着面をキレイにして接着。念のため上からパッチを貼り、さらにその上から大きく涙型のパッチをあてます。チューブの後端は曲面なのでテクニックが試されるところ。かつてはシワだらけになって切り込みをいれていましたが、我ながら完璧に仕上がりました。おっほっほ。
1艇の修理に2日かかっていたのが、2艇を半日でできるようになるなんて。大事なのは経験と、正しい道具と材料ですね。
国内販売開始から10年を過ぎ、各地でこうした修理の依頼が出始めました。ずっと長く快適にお使いいただくために、何か問題が起きたらできるだけ早くご連絡ください。誠心誠意、心を込めて修理いたします。