Meet Chris Draper

カテゴリー SAILING

ソフトバンクチームジャパンのウイングトリマー、クリス・ドレイパー。彼に出会ったのは1999年にメルボルンで開かれた470の世界選手権でした。当時のイギリスはいまほどセーリング強国ではなく、彼もそんなに目立った走りをしてた訳じゃないけど、なぜか印象に残っていて良く覚えています。

470のシドニー代表は逃したけど、その後49erに乗り換えてからすぐに頭角を現し、2003年のカディスではワールドチャンプに、そしてアテネで銅メダルを獲得しました。ちなみにそのときのクルーはShock Sailingのサイモン・ヒスコックです。

僕の元相方、石橋顕はアテネのあと49erに挑戦するかどうかを決める時、クリスに相談しにわざわざロンドンまで行ったそうです。しかも大して知り合いでもないのにw 2時間くらい彼と話して、49erでのチャレンジを決め、4年後に日本代表として北京に行きました。いま思えば、やはり何かクリスには信頼できると思わせるものがあったんでしょう。

その後クリスはエクストリーム40でのキャリアから、チームコリアでAC45に乗り、ほどなくしてルナロッサのヘルムスマンにヘッドハントされます。トレーニングの一環としてモスを始めた彼と2014年のワールドで再会し、昨年のソレントワールドでは第1レースでトップを争いました。

縁とは不思議なもので、ルナロッサからソフトバンクチームジャパンに加入したクリス。福岡のカラオケ屋で、「バミューダに来いよ」と言ってくれたから、真に受けて「行くよ」となり、チャーター艇から宿泊先から手配してくれて、あげくの果てに「おとうさん」にまで乗れることになりました。

練習の様子を見て確信したけど、いまのACボートはヘルムスマンとトリマーの阿吽の呼吸が勝敗を分かちます。前回のACを経験したヘルムスマンは世界で4人しかいないわけで、その4人のうちの2人をヘルムとトリマーに配しているソフトバンクは、ありえないくらい豪華な布陣なんです。

クリスは間違いなくソフトバンクチームのキーパーソンであり、きっとディーンと一緒に前回の雪辱を果たしてくれることでしょう。僕はソフトバンク対オラクルのACがありえると本気で信じています。なぜならクリスがいるから。ソフトバンクチームジャパンの快進撃、期待できますよ。

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