休むことを知らないザイクの開発チームから、いくつかの新商品が届いているのでご紹介します。まずはカイアマコート。

kiama-coat-girl-1kiama-coat-manウェイティング用に開発されたこのコート最大の特徴は、表裏とも防水だということ。ビショビショのウェットの上に羽織っても水が染みて重くなったりしません。厚手のインサレーションで冷気をシャットアウトし、体温低下を防ぎます。

最近ディンギーやウインドのレースの合間にジャケットを羽織る選手がどんどん増えてきました。レース中は集中してるし動きも激しいので寒さを感じにくいものですが、フィニッシュ後にはどうしても冷えを感じやすい。これまでほとんどの選手が通常のカッパを羽織っていました。でもカッパは内側がビショビショに濡れることを想定していないし、厚みが無いので冷気も遮断しきれません。

そこでこのカイアマコートです。厚みの割に非常に軽いのは、それもそのはず。通常のカイアマジャケットではアウターにしか使わないファブリックを贅沢にインナー全体にも使用し、表裏完全防水となっています。出艇前のリギン時や、着岸後の解装時にもサッと羽織れるので使い勝手は通常のカッパより格段に上。どんなにびしょ濡れでも、どんなに雨やスプレーを外からかぶっても、サラッとドライでぽかぽか暖かい夢のようなウエイティングコートです。色は黒のみ。メンズレディース共用。38,900円。

カイアマコート

p2-pfd-man-2次にPFDの新作、P2です。ザイク創業以来PFDは色のバリエーションこそ増えましたが、ずっと仕様は変わりませんでした。13年目にしてついに進化したバージョンのPFDが登場です。

最大の特徴はよりカラダにフィットする3Dカットです。これまでのPFDよりタイト目ですが、3Dカットで動きに追随するため、より動きやすくなっています。背面は特に薄いので、ブームをくぐる時のひっかかりも防ぎます。

インナーはメッシュで通気性をアップ。また胸ポケットと脊椎には別売りのプロテクションパッドを入れることもできます。49er等のハイパフォーマンススキフやフォイリングボートに乗るエクストリームセーラーにおすすめです。色は黒のみ。メンズレディース共用(サイズはきつめです)。17,900円。

P2 PFD

xeflex-thermal-graphicそして最後はまだ発売前ですが、今年の目玉商品になるであろう革命的なミドルレイヤーをご紹介します。その名もゼフレックス!

ベースレイヤーやアウターレイヤーには各社とも力を注いでいますが、これまでミドルレイヤーにはそれほどの革命が起きていませんでした。ミドルレイヤーといえばフリースというのが一般的。そんな状況を一変するのがこのゼフレックスです。

防水透湿のシェルにナノレベルの金属をコーティング。この層が体温の輻射熱を反射します。そして外の冷気は厚いインサレーションによる空気層によってシャットアウト。

実は空気ほど優れた断熱材はありません。ダウンやフリースが暖かいのも、空気の層を保つからです。しかしダウンやフリースでは強風吹きすさぶデッキ上では物理的な厚みが圧力に負けてしまい、充分な空気層を確保することができずに断熱効果が落ちてしまうのです。

ゼフレックスはこの問題を、垂直方向に繊維を走らせた特殊なインサレーションで解決しました。強風下でも厚みを維持し、たとえ体重で凹んでもすぐにもとの厚みに戻ります。外気は入れず、中の熱も逃がさず、かといって蒸気だけは逃がすので、厳冬期だけでなく春先や秋口の雨や曇りの日など幅広いコンディションでお使いいただけます。

ザイクはこのゼフレックスの開発に膨大な時間と費用を投じてきました。4年ほど前にブライアンが日本にやって来たのも、実はこのゼフレックスのためで、しかもその時点で2年ほど経過していました。作ったサンプルの数も、取得したパテントの数も相当なものです。ついにこうして日の目を見る日が来たんだなぁ・・・

そして僕はこのゼフレックスを、寒さが厳しいことで有名なオフショアレースに出場して実際に試してみる予定です。どのレースかは近日中に発表しますので、もう暫くお待ちください。

これらの新商品はすべて、3月のボートショーで出展いたします。その場での購入も可能です。他にも強力な新商品が目白押し。2017年のザイクにも是非ご期待ください。

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