3月1日に「日本オーシャンレーサー協会」JORAが一般社団法人として登記されました。昨年10月にチーム貴帆の北田さんと一献を交わして以来、この協会の立ち上げに少しだけ関わってきたので、ようやくの船出に安堵しています。
公式サイトにもある通り、JORAは世界の海を舞台に、ソロ及びダブルハンドでオーシャンレースに挑戦しようとするセーラーを支援するコミュニティです。特に以下の3点をミッションとして掲げています。
- 若い日本人セーラーの挑戦を積極的に支援する。
- 日本のオーシャンセーラーの裾野を広げていく。
- 国内外における日本セーリング界の認知度向上。
立ち上げの段階で、僕はギアアドバイザーとしてメンバーに加えていただいていますが、それだけで満足できる男ならヨット馬鹿の称号はいただけません。ヨットを始めた高校生の頃から、いつかは外洋レースに出てみたいと夢見ていたので、千載一遇のチャンスと見てロリアンに飛び、貴帆のトレーニングに混ぜていただいたのでした。
協会が立ち上がったのでようやく公開します。北田さんとダブルハンドで、5月にスタートするノルマンディーチャネルレースに挑戦することになりました!
ノルマンディーチャネルレースとは、英仏海峡を舞台にワイト島、ランズエンド、タスカーロック、ファストネットロック等のポイントを周り、スタート地点のフランス・カーンに戻る約1,000マイルのレースです。乗るのはもちろん、クラス40、JPN-146「貴帆」。
これまで28年ヨットを続けて、180マイルのパールレースが最長航海というのは、僕の大きなコンプレックスでした。いきなり1,000マイルというのは無謀かも知れません。でも僕で無謀なら若いセーラーの誰が挑戦できるんだ?JORAのミッションを果たすためにも、先兵として前線に立ってやろうじゃないか。そんな勢いで決心した次第です。
まずは今月、2回に分けて渡仏し、オーバーナイトのトレーニングを積みます。後半にはワールドセーリング主催のサバイバル講習も受講しなければいけません。レースのスタートは5月14日。北大西洋の荒波を越え、いっぱしの海の男になって帰ってこれるように頑張ります。応援よろしくお願いします。