開催中のRYAディンギーショーで、現ヨーロッパチャンピオンのマイク・レノンが新しいモス「THINNAIR」を公開しました。
7年続いたMach2の王座を奪い、葉山ワールドでEXOCETが表彰台を独占したものの、極端に供給が限られたEXOCETは新艇をオーダーしても5年待ちというのが現状です。ハイドセールから独立してレノンセールを立ち上げ、モスと国際14で大きなシェアを築くに至ったマイクですが、その勢いでついにモスを作ってしまいました。果たしてその走りはどうなのか?
最大の特徴は低いバウデッキから繋がるカウルで、空気抵抗を極力抑えたデザインです。ここから更にマストスタンプを下げ、ACやAキャットのようなデッキスイープ型のセールを準備しているそうです。
空気抵抗がどれだけスピードに影響するのか、正直言って懐疑的だったのですが、もしいまのモスが完全なデッキスイープを実現したら、そのエンドプレート効果は絶大で、20-30%の空気抵抗削減に繋がるとのこと。その計算が正しいとすれば、差は絶大です。デッキスイープは間違いなく今後のトレンドになるでしょう。
このTHINNAIRのデザインは真のデッキスイープを実現するために不可欠なバウ形状を持っています。ひょっとすると一気に世代交替となるかも知れません。ほんの1-2年で曲がってないブームがいなくなったように、勢力図が塗り変わってしまうのでしょうか。すべては7月のガルダワールドで答えが出ることでしょう。僕もいまは全然乗れてないけど、ガルダまでにはできる限り戦闘力を上げたフネを作り上げて見せますよ。