チャレンジャープレーオフセミファイナルの2日目は波乱の一日でした。ウインドリミットギリギリの22ノットで行われた初戦はソフトバンクがアルテミスをスタートから差を広げて圧倒。アルテミスはポート側のダガーコントロールに苦労しているようで、2レース目にも不安が残る負け方でした。
続くエミレーツ対BARですが、エミレーツは事前練習でウイングを破損。急遽ベースに戻ってウイングを建て直しての慌ただしいスタートでした。そのせいもあってか、プレスタートでベンにコントロールされ、先行を許します。マニューバの確実さと走りの安定感で勝るエミレーツは第5レグで逆転。もう一度抜き返す力はBARには残っていませんでした。
ソフトバンク対アルテミスの第4レースは、やはりアルテミスのダガーコントロールが怪しく、最初の1マークからベアできずに大きくバウンダリーを通過してしまいます。その解消の仕方をジュリーが認めず、ジャイブが少なくて済んで逆にゲインしたと捉えられ、いつまでもペナルティーのランプが消えません。またも吠えるイアン・パーシー。ようやくペナルティーを解消できた時にはもうソフトバンクに届く距離ではありませんでした。選手たちはジュリーに怒ってましたが、あの不安定なダガーコントロールではどのみち結果は一緒だったと思います。
そして最終のエミレーツ対BAR。またもスタートで完全にベンに置いて行かれたエミレーツは、少し焦りがあったのか加速の段階で高く飛び過ぎ、強烈なノーズダイブからそのままキャプサイズ!まるで破片が飛び散るように海面に落ちるサイクラーたち。深刻な怪我が無かったのは不幸中の幸いでしたが、レースは当然これでリタイア。明日からのレースに復帰できるのか?破竹の快進撃を続けていたチームニュージーランドの底力がここで試されます。
さぁ面白くなってきました。ソフトバンクは今日のレースで2勝すればファイナル進出。寝不足の夜が続くなぁ・・・