アメリカスカップ4日目の今日もエミレーツチームニュージーランドが連勝を重ね、通算成績を6勝1敗としました。ついにあと1勝で念願のカップ奪還です。

5日間のブレイクの間にパフォーマンスを上げ、昨日ようやく一矢報いたオラクルでしたが、今日はスタートからまったくいいところがなく、ジャイブで落ちたり、バウンダリー出ちゃったり・・・それに比べてエミレーツの淀みない走りが際立ちます。

圧巻は今日の2レース目でした。風速9ノットで、なんとフライタイム100%をやってのけたのです。開幕前、スタートからフィニッシュまでハルを濡らさない、ドライレースをしたチームがカップを獲ると言われました。そのドライレースを見事に決められて、オラクルの落胆たるやいかほどか・・・

2レース目のプレスタートは360度の動画も公開されました。(スマートフォンで見ると臨場感が増します)

オラクルにしてみたら、エミレーツがまさかあそこでフォイルタックを決めて、スムーズに下に入ってくると思わなかったはず。フックした後のエミレーツの自由自在なウイングコントロールと、ガンが鳴ってもなかなか加速できないオラクルのウイングのキャンバーの浅さが対照的で気になりました。

エミレーツのキャンバーは油圧でアクティブに動いてるようですが、ひょっとしてオラクルはテークル?いや、きっとそんなことないか。でもエミレーツのウイングコントロールの方が常にアグレッシブなんですよね。タックジャイブの回頭の際もキャンバーが返ってるっていうよりも、返してるように見える。きっとアシュビーがあのプレステみたいなコントローラーでアクティブに返してるんじゃないかな。

どうも今回ばかりは大逆転は厳しそうですね。ちなみに僕が書いたKAZIの予想記事はこうでした。

”長期間バミューダで手合わせしながら活動してきたオラクル、アルテミス、ソフトバンク3チームのアドバンテージは非常に大きいのではないでしょうか。昨年末に現地入りしてからのBARのダメっぷりを見ると余計にそう思わざるを得ません。これが相手を油断させるための作戦なら大した策士ですが・・・

ただしアルテミスとソフトバンク、どちらが本戦に進んだとしても、オラクルに勝つのは至難の業かも。お互いに手の内を知り尽くしているだけに。ソフトバンクには是非この予想を覆して驚かせてほしいところです。

もっとも未知数なのがエミレーツ。彼らが単独でどこまでスピードと精度を高めてきたのか。足漕ぎグラインダーといい、ウインチレスの油圧メインシートトリムといい、独創的なアイディアが吉と出るか凶と出るか。オラクルがもしカップを失うとしたら、エミレーツの新艇が予想を遥かに超えて速いというパターンくらいかなと思います。”

さっすがいいとこ突いてるじゃないのw さ、寝不足の夜は今日で終わるのか?まだ続くのか?

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