サムライ弐

カテゴリー SAILING

今年の初めからずっと古谷さんが取り組んでいた新しいフォイルができあがり、ついに日の目を見る日が来ました。とはいえこのアグレッシブな形はまだ発展途上なので、翼端形状にはモザイクをかけちゃいます。

もともとのアイディアは葉山ワールドが終わってからすぐに出ていました。エクソセットの連中が速いのはフォイル形状がハイアスペクトだからに違いない。フォイルさえ彼らを凌駕すれば、Mach2でも勝てるはずだと。

しかしそれをいざ実物化しようにも、NCマシンもなければオートクレーブもない。じゃあどうする?そこで古谷さんが白羽の矢を立てたのが3Dプリンターでした。基本設計を実寸図面に手書きし、これをスキャンしてプロット。3D-CADでデータを仕上げたら今度はそれを3Dプリンターで出力できるサイズに分割します。

社員1号が夜なべしてデータ作りとプリント出力を手伝ってくれ、組立パズルのようなオス型が完成したのが春頃でした。無理をすればガルダワールドに間に合うか?とも期待しましたが、そこからキレイに整形してメス型を起こすのに予想以上に時間がかかり、ガルダデビューはギブアップ。全日本もあきらめ、ようやくここまで来たのです。

さすが古谷さん。どこからどうみてもハンドメイドとは思えない素晴らしい完成度。世界中のモス乗りがひっくり返るクオリティーです。初日の今日はまだそのポテンシャルを出し切れたとは言えませんが、これからセッティングをしっかり出して、バミューダワールドでの実戦投入を目指します。

コメント

コメントする




«   »