涙の切符

カテゴリー SAILING

3日間の戦いが終わりました。2日続いた超微風戦のあと、最終日にドン吹き。大荒れの海面に木の葉のように翻弄されながら、それでも懸命にフィニッシュを目指す子供たちの姿は胸を打つものがありました。

リンコは上マークにタッチしてしまい、あの風と波の中でペナルティーターンを履行しながらのバウ沈。そこからはまともに走れなくなり、DNFとなりました。フィニッシュできなかったこと、自走して帰れなかったこと、そしてきっと選考レースも逃してしまったという落胆で、僕の顔を見た途端に大粒の涙を流すリンコ。

僕も泣きそうになったけど、グッと堪えて、「成績なんかどうでもいい。リンコはお父さんがOPを通じて学んで欲しいことを全部学んだ。成績は良い時も悪い時もあるけど、学んだことはずっとリンコのものだ。お父さんもお母さんも誇らしいよ。」と伝えました。

本当に彼女は良く頑張りました。スタートを失敗しても、コースを外しても、最後まで諦めずに集中して、良く風を見て順位を上げてきました。あの頑張りが功を奏して、最終成績は140艇中の34位。目標だったNT選考会への切符を手に入れました。良かった・・・

中学に入ってから、身体的にも精神的にも成長のペースが格段に速くなった気がします。もう立派なレディーですね。僕たちのかわいいリンコでいてくれるのも、あとほんの僅かなのかな。3月まで残り僅かなOPライフを娘と楽しみたいと思います。

非常に困難なコンディションの中、大会を事故なく成立させてくださったレース委員会、夢の島ヨットクラブ、東京都練、そしてOP協会の方々、ありがとうございました。期間中はなにも公式な立場でないにも関わらず、いろいろと勝手な意見を述べて申し訳ありません。いい大会にしたい思いはみなさん同じなはずなので、どうかご容赦いただければと思います。

迷惑かけついでにどうしても最後に言いたい。ごめんなさい。閉会式の成績発表は下位からにしてください。お願いします!小学生の部や女子の部などの発表を下位から始めて、総合は最後に回してください。できれば選考会に進む40人は全員名前を読んで欲しい。そして総合優勝をクライマックスで発表してください。どうかお願いします。

成績発表がいきなり総合優勝からだったのには、膝から崩れ落ちそうなほど落胆しました。去年の全日本OPでも同じことを書いたし、FBでも発信しました。たくさんの賛同をいただき、来年は繰り返さないように引き継ぐと言っていただいたのに、また同じだったのが残念でなりません。日本の表彰のスタンダードを変えたいんです。みなさんどうかご協力ください。

最後に優勝した嶋倉照晃くん、そしてご家族の方々、見事な走りでした。お父さん、長い苦労が報われましたね。尊敬します。おめでとうございました!

コメント

コメント(2) “涙の切符”

  1. 嶋倉父

    後藤様

    コメントありがとう御座います
    選考会のコソ練 一緒にやりましょう( ^o^)ノ

    そういえば照晃 後藤さんが同志社の先輩って知らなかったようでびっくりしてましたよ(^_^)ゞ

    本校は高校ヨット部ないので進路も含めて悩んでいるようですが また声かけしてやって下さい 

    今後ともよろしくお願いします

    嶋倉

    返信

  2. hiroki

    僕もモスワールド止めて3月まで娘につきあうつもりです。ぜひコソ練やりましょう。

    息子さんに対しては、一生頭の上がらない先輩として君臨するつもりですのでよろしくお伝えくださいw

    返信

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