世間を騒がせているファーストサーバのデータ消失事故。実は我が社もファーストサーバを使っています。幸い、ホントにたまたま被害を免れましたが、これはシャレになりませんね。この事故で倒産する企業もあるだろうし、ファーストサーバの今後も厳しいでしょう。お金なら賠償できますがデータはもう消えたらお終い。返すことができないのです。
HTMLの頃ならローカルにも最新のバックアップがあるから問題ありませんが、昨今はデータベースとWordPressのようなCSMを使った企業サイトも多く、IT専門の社員がいない中小企業では、サーバ会社にバックアップも丸投げというケースがほとんどです。我が社もそうだったので、これを機にローカルにもバックアップを定期的にとることにしました。
こういう事故が起こると必ず耳にするのが「想定外」という言葉。もーね、聞きたくないよ、そんな言い訳。絶対に安全なものなんかないんです。飛行機は落ちるし、原発は漏れる。最悪の事態を想定して、備え続けないと必ず事故は起こる。
その点すごいのは新幹線ですね。開業から40年を超えていますが、この世界一の地震大国にありながら、いまだに乗客の死亡事故を一度も起こしていません。車輪や車体の精緻な作り、そして毎日の細かい点検の賜物なのでしょう。恐らく現場の方々にとって、事故は想定外ではなく、常に最悪の事故を想定しながら日々の業務に携わっているはず。安全神話というのは、あくまで周りがそう呼んでるだけで、当事者からしたら神話でも何でもない。日々の努力の積み重ね。
ファーストサーバのようにバックアップを同じサーバの別ディスクにとるなんていうのは愚の骨頂。最善を尽くして最悪に備えよ、ですよ。