琵琶湖インカレは470が日本経済大、スナイプが同志社、そして総合も同志社の優勝で幕を閉じました。同志社にとっては8年ぶりの王座奪還になります。現役のみなさん、蔵道監督をはじめスタッフの方々、おめでとうございます。
普段OBらしいことを何もしていないくせに、インカレに勝つとやっぱり嬉しいし、負けると悔しい。年に一度この時期だけは、やおら愛校心が盛り上がります。きっとそういう人が沢山いて、仕事が手につかないほど結果が気になり、バルクヘッドマガジンのサーバーをダウンさせてるんでしょうw
ヨットの全日本インカレというのは、陸上競技における箱根駅伝と通じるものがあると思います。どちらも長い伝統があり、その競技の常識から外れたレースフォーマットで行われ、クローズドな独自の世界を築き上げているという共通点があります。1艇のリコールや失格がチームに与える影響の大きさも、箱根駅伝で大ブレーキをかける悲劇と似てますよね。
箱根を走っている大学の出身の方は、毎年正月に愛校心を奮い立たせてテレビや街頭で応援されているんでしょう。たとえ陸上部に何の関わりがなくても、お祭りですからね。楽しまなくちゃ。
僕も箱根駅伝をテレビで見るのが大好きです。箱根がテレビで生中継されだしたのはここ20年ほどですが、その人気が過熱するにつれて、各大学がPRのために多額の予算を費やすようになり、長距離選手はトラック競技よりも駅伝偏重の風潮ができました。ムリな走り込みにより故障をしたり、箱根で走ったという満足感で競技を引退する選手も多いそうです。日本のマラソンが女子に比べて男子が弱いのは箱根の弊害だという人もいます。
ヨットのインカレは、そうあって欲しくありません。インカレも楽しいけど、セーリングの持つ魅力のほんの一部分でしかないんだから、インカレで燃え尽きるのはもったいない!死ぬまで遊べるのがヨットの魅力だよ、と言いたい。
これから社会に巣立っていく学生セーラーたちが、一人でも多くセーリングを続けてくれることを願っています。僕たちヨット屋の仕事は、時間的、金銭的な犠牲を払ってでもセーリングを続けたい!と思える魅力的なフネを増やしていくことだと信じております。
学生セーラーのみなさん、お疲れさまでした。ヨット続けてね。燃え尽きちゃダメだよ。