待ちに待ったモスウインターレガッタ初日。葉山新港に15艇のモスが集まり、北から15ノットの完璧なコンディションで出艇しました。
今年のモスのレースは全般的に風に恵まれましたが、まさにその締めくくりにふさわしい一日です。もともと吹き上がる予報だったので、スタートを1時間早めて、ドン吹く前にできるだけレースを消火しようと。そして不安は的中。ヤツはやって来たのです。4レース目に。
スタートの時こそ、まだ余裕がありましたが、ダウンウインドを走りながら、どんどんスピードが増してきました。もう、周りを見る余裕なんか誰もありません。メーターは28ノットを指しています。もう、アドレナリンが打ち止め開放状態。
下マークを回って振り返ると、もう死屍累々。ウサギが1億匹に対して蛾は3匹しか走っていません。あとは全滅です。いやー、吹いた吹いた。本部船もマークボートも全力でレスキューにあたり、なんとか全艇無事にハーバーに帰ることが出来ました。
面白いのはここからです。夜のレセプションで、レース委員長から「本日のレースは、すべてノーレースです」という衝撃の告白。そんな殺生な・・・
なんでも人命優先でレスキューにあたってる時に成績表が風で飛んでいったらしく、みんなの記憶をたどりながら成績表をもう一度つくりました。これぞモスの真骨頂!大人のヨットはこれくらいの緩さが大事ですw