風よりも速く

カテゴリー SAILING

モスや49erなどのスキフ、マルチハルなどの高速ヨットは、自艇のスピードで見かけの風速を増して、さらに速く走ることができます。速くなるから風が強くなる、風が強くなるから速くなるという循環で、例えばほんの5mmほどカニンガムを引くことでも、それでボートスピードが0.1ノット速くなれば、風速も0.1ノット増し、それでスピードがまた速くなり・・・結果として1ノット以上の差につながります。

だから風で走っているのに、風よりも速く走れるんですね。吹いてる風+自分のスピードで風を作りながら走ってる。ここが好き。たまらない。バカと言われようがかまわない。

分かってるんですよ。モスが全国に爆発的に普及なんてしないことは。そんなことは夢見てない。でもこの日本でヨットをしている時点で一般的には「普通じゃない人」だし、しかもこのブログを読んでいる時点で残念ながらあなたはかなり「変人」の資質があります。うっかり乗る機会があってふわっと飛んでしまったら?25ノットを超える世界を体感してしまったら?その時には僕らが感じている興奮を共有してもらえるでしょう。そしてもう戻れない。

ヨットなんて本来、乗るだけで楽しいものなんです。相手がいなくても、風さえ吹いていればピューッと走って爽快。小難しいルールやしがらみ、ストレスなど全部忘れてぶっ飛べるのがセーリングの原点だと思います。その原点を僕らは忘れちゃいけない。勝ったの負けたのも大事だけど、楽しいかどうかが一番大事!

ずっと考えてたブログのタイトルを決めました。sailfastの頃の「誰よりも速く走りたい」から変えて、
「風よりも速く」にします。

僕らが風より速く走ってる証拠をお見せします。風よりも速いので、ダウンウインドでも風は常に前から吹いてきます。ジャイブの最中ですら風より速いので、風見はタックのように前から回るのです。

僕が会社を作ってまで実現したいのは、「セーリングの楽しみを最大化する」ことです。風よりも速く走るのはその大事なアプローチの一つ。一人でも多くのセーラーにこれを体験してもらいたい、仲間を増やしたいと思っています。その他のアプローチについては、回を改めてまたいずれ・・・

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