台風が呼び込む北風で、予報通り朝から大荒れです。でも今日はとっておきのメンバーを集めたから大丈夫。ヘルムスには我が元相方、北京オリンピック49er日本代表の石橋アキラ。ミドルには石橋の高校時代のクルーで、石川国体優勝の岩田くんが来てくれました。30ノットでも怖くないとばい。

出港したらとりあえずパレード会場のマリノアへGo!。ところが僕らの順番が回ってくる前に、時間切れでパレードは終了してしまいました。よし、じゃあ練習するか!僕以外の2人は初めてのシースケープなので、誰よりも早くセールアップして練習することにしたのです。

他の参加艇がまだ機走でウロウロしてる目の前で練習開始。メインとジブだけで13ノット出てる!血が騒いだ僕らはもう誰にも止められません、ジェネカーアップ!ズバババババー

よっしゃみんな見てる見てる。完璧なプロモーションじゃないか。よし、ジャイブだ。バシーン。さすが元相方で49er乗り。初めてとは思えない見事なジャイブが決まりました。

気を良くした僕らは、全員フルハイクで再びリーチング。波に乗った!速い!前の波に追いついた!バキ!!!マ、マスト折れた!!

この瞬間に、僕らのタモリカップ福岡は終わりました。10年ぶりの石橋/後藤組のセーリングは、わずか5分ほどでディスマストという、とても僕たちらしい形で強制終了。折れるまでの刹那は最高のセーリングだっただけに残念でなりません。

結局この後、風が上がりすぎてレース自体も中止に。今年のタモリカップは横浜も福岡も台風の影響で中止となってしまいました。タモリカップも気の毒だけど、わざわざ福岡までマスト折りに来た僕もなかなかの気の毒さでしょう。

パーティーの席でタモさんに、「アメリカスカップ観戦を切り上げてまで、タモリカップにやって来たのに、マスト折りました」と報告したら、大受けしてくれたのが、せめてもの救いです。

さて、問題はなんで折れたのか。メーカーに写真と状況説明を送り、すぐに返事を得ることができました。曰く、シースケープのマストが折れるのは世界で3本目だと。ただし、過去の2本はどちらも折れる前にマストにダメージがあったのが分かっている。もっと激しいコンディションでもレースをして来たので、その程度で折れるはずがないとのこと。

そう言われてハッとしました。実は今回、小戸に到着してマストを降ろそうとした時に、マストが受けから外れてぶら下がってるのに気づきました。後ろの固定が緩んでマストがスライドしていたのが原因です。ロープがあるので落ちはしなかったものの、ブラブラ揺れながら走って来たみたい。当然マスト受けの支柱にガンガン当たりながら。

あー、やっちゃったと思ったけど、見た目には大丈夫そうだったから、そのままマスト立てました。そしてマストが折れたのは見事にそのブラブラガンガンのポイントでした…orz…

みなさん、フネの輸送は慎重に。高い授業料だけど、怪我がなかっただけでもラッキーでした。しばらくシースケープには乗れないけど、来年のタモリカップにはまたぜひ参加したいと思います。

コメント

コメント(4) “タモリカップ福岡”

  1. 花田@北九州F

    デスマストご愁傷さまでした。ともかく怪我無く何よりでした。
    しかし優勝ガチで狙ってたドリームチームに、I田選手@レーザーが
    入っているとは!!驚きでした。

    確かに彼も、国体優勝というトップセーラーですわ!
    今度レーザーのレースでサインねだってみます・・・
    (気味悪いと思われるだけかも・・)

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  2. 僕らの中で岩田と呼ぶ人間は一人もいませんけどね。彼は「桑田」くんです。

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  3. 花田@北九州F

    またの名を、「さかなクン」ともいう・・・は、冗談ですが。

    にしてもEscape良いですね!
    九州一周とか、瀬戸内海縦断とかのBluewatrクルージング憧れます。

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