世紀の一戦

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ついに本当のクライマックスを迎えました。第13戦でエミレーツがマッチポイントになり、オラクルにとっては1対8という絶望的な状況になったのですが、そこから驚異の7連勝で、ついに8対8まで並びました。出来すぎたシナリオですね。

オラクルの追い上げは本当に見事です。第6戦で延期カードを使い、タクティシャンをベン・エインズリーに変えたところから流れが変わりました。以降、完全に互角の争いになり、もう負けられない絶体絶命の状況に追い込まれてからは、鬼気迫る闘争心と集中力で相手を圧倒し続けています。誰もが不可能だと思った大逆転が、起きそう、起きるかも、起きるかな?流れは完全にオラクルです。

僕が見に行った序盤は、完全にエミレーツ優勢でした。特にアップウインドの走りとタックの技術に大きな開きがあり、レース期間中にその差を埋めるのは容易ではないと感じました。でもレイデーも練習で海に出続けたオラクルは、数日のうちに相手とのギャップを埋め、互角の勝負に持ち込むことに成功したのです。僕はずっとエミレーツが速いと断じてきたし、KAZIでもオラクルはカップを失うだろうと言いきりましたが、オラクルの学習能力と不屈の精神力を読み誤っていたと認めざるを得ません。参りました。降参。スゴイ。

7月から続くこの長い戦いも、いよいよ明日で終わります。次の第19戦を制したチームがアメリカスカップを手にします。まさに世紀の一戦。YouTubeのライブ中継は見逃せませんよ。明日の朝5時15分です。

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