修羅場

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実は昨日の進水式、本当はMach2とダブルで行う予定でした。国内27艇目、荒川海彦さんの新艇を艤装し、いざ浮かべようかとしたのですが、予報よりも早く南西が入ってきたので、安全のために新艇を浮かべるのはお預けにしたのです。

我が社の2艇のMach2と、浮かべたばかりのノエビアVSRを使い、沖で乗り回す計画でした。実際に30分くらいは楽しめる風域だったんですけど、あっという間に風速と波高が上がってきました。社員1号は風が上がりきる前に戻れたようですが、僕は完全に逃げ遅れ、25ノットオーバーの南西風と3mの高波というサバイバルコンディションに取り残されたのです。

風下の葉山新港まで普段なら一瞬で帰れる距離だけど、どうしてもベアができないので、横に走るばかりでなかなかたどり着けません。いったい何回吹っ飛ばされて、何回沈したんだろう?初めのうちはまだ状況を楽しむ余裕もありましたが、1時間以上が経ち、状況はさらに悪くなる一方で、いよいよ本気でヤバくなってきました。

高めに飛んだ方が波に突っ込みにくいんです。でもただでさえ海面の1m上を飛んでるのに、波高が3mとかあると、恐怖感が尋常じゃないんだな。どんな絶叫マシンだよ!

それでも愛する家族の元に生きて帰ろうという思いで、なんとか無事に生還することが出来ました。イヤー参った。久しぶりに本気でヤバかった。でも5月の葉山でワールドをするとなると、こんな日もあるかも知れないし、きっとトップの連中はこのコンディションでも走りきるでしょう。

2年前にブラックロックでAmacに教わったテクニックを磨かないと、レースで前を走れないどころか、生きて帰れないことになりそうです。まだまだ修業が足りません。でもとりあえず、生きて帰れて良かった・・・

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