モスワールド4日目。終日風に恵まれず、6時間に及ぶ陸上待機を経て、本日のレースはキャンセルされました。

こんなことなら当初の予定通りレイデーにすれば良かったじゃん・・・と言いたいところですが、せっかくの待機時間なのでいろんな選手と話したり、フネを見せてもらったりして回りました。いろいろ使えるアイディアに出会えて、これはこれで有意義な時間かなと。そして138艇の中で最も感銘を受けたのはこのフネです。

9本のコントロールラインは手元から、バング、カニンガム、ギアリングアジャスター、シュラウドテンション、フォアステイ、マストカンティング、アウトホール、ハイトアジャスター、そしてアジャスタブルワンドです。モス乗りじゃないと、いやモス乗りでも何のことか分からないかも知れません。

このフネを一度バラしたら、組み直すのに1週間くらいかかりそう。いや永遠に終わらない気さえします。決して憧れはしませんが、この努力は尊敬に値しますね。モスに対する思いの強さが溢れているから。これを見た後に自分のフネを見たらなんとシンプルなことか。

newmf夕方には教祖Amacにマコナギーから試作品の箱が届きました。新しいフォイルやウイングバーなど、アイディアの詰まった宝石箱です。信者ども(当然僕も)がワラワラと取り囲んで、梱包が解かれるたびにため息を漏らしていました。こうしてまた教祖の下にお布施が集まっていくんでしょうw

モスが素晴らしいのは、今日届いた新兵器を明日からのレースで使ってもいいところです。もし明日Amacが見違えるように速かったら、一気にまた普及するでしょう。もしあまり良くなくても、良くないということが分かればいいんです。開発というのはそういうものだし、レース中にすら開発が可能なのがモスの大きな魅力だと感じます。

ところでモスワールドがここで開かれている間、オーストラリア、レイクマッコーリーのワンジーでは、オラクルレーシングが6艇のMach2を使ってフォイリングキャンプを開いていました。教官はいまやオラクルのクルーの中でも指導的立場にあるトム・スリングスビーです。

普段ビッグボートばかりに乗っている彼らにとって、一人でヘルムからセールトリムからすべてをこなさなければいけないモスは新鮮なようです。感覚を共有することがビッグボートに戻った時に活きるはずだと。そのためにこのモスを使ったトレーニングは「安上がり」でいい方法なんだそうです。6艇もMach2を買って安上がりとはさすがオラクル!

せっかくだし彼らも次回はモスワールドに来て欲しいですね。アルテミスもルナロッサもここにいるんだから。葉山で全員集合してくれたらいいなぁ・・・

さぁ今日は良く休んだぞ。明日からは少し風が上がる予報です。ゴールドフリートの痺れる戦いを楽しみたいと思います。最後まで集中して。何があっても諦めず平常心で。待っている家族の笑顔を力にして。

コメント

コメント(4) “モス狂たちの集い”

  1. 高橋

    はじめまして、気持ちよさそうな動画ありがとうございます。
    一つ質問なのですが、モス新艇の価格はいくらくらいなのでしょうか?

    大学生ですが、卒業後に購入を考えて、価格をネットで検索していますが、なかなかヒットしないので、よろしければお教えください。
    よろしくお願い致します。

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    • hiroki

      現在の為替でMach2の新艇は約250万円です。安くない買い物ですが、価値ある投資だと我々は考えています。頑張っていつか手に入れてください。

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  2. 橘 なおみ

    良い時を過ごしてますね!明日からが本番、頑張れ〜、でも上のメンバーは凄いね。
    でも教祖様より今は上だよ!日本の教祖様になれるかも。

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    • hiroki

      ホントすごいメンツですよ。教祖様に抜かれないように頑張ります。帰ったら美味しいもの食べさせてください!

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