サンタンデール16日目。ひたすらロープワークの一日でした。なにせ時間が豊富にあるので、カニンガム、ジブタック、マストローテーション、ジブシートなどすべてのコントロールラインをエンドレス加工しています。
マフィオリの数あるロープの中で、いままでオリンピック75を中心に紹介してきました。シートやコントロールラインとしての性能の高さは、非常に多くのセーラーに認めてもらっている通りです。ただマフィオリには数え切れないほどたくさんの種類のロープがあり、適材適所で使い分けるのがベストなのもいままで書いてきた通りです。
2013年から発売されているオリンピックスター78は、ダイニーマSK78のノヴァブレイドをコアに、外皮にはダイニーマとポリエステルを混紡しています。外皮が少し固めで非常に丈夫なのが特徴です。
外皮がダイニーマのロープの場合、エンドレス加工がしやすいというのも大きな魅力になります。なぜならコアとコアを繋がなくても、外皮だけを繋げば充分強度が保てるからです。この写真のように繋ぎの部分もとてもスムーズになります。
ダイニーマの外皮にポリエチレンなどの柔らかいコアを入れて、エンドレス加工に特化したロープもありますが、ナクラのカニンガムは強烈なロードがかかるので、それだと逃げてしまうんですね。オリンピックスターに替えたことで、更にカニンガムが効くようになるはずです。
他のクラスだと例えば470やスナイプのバングでエンドレスを作るのに最適ではないかと思います。ちなみに49erとFX、それにナクラではジェネカーハリヤードとして完璧です。したがってSSのジェネカーハリヤードにもオリンピックスターの5ミリが最高のチョイスだと思います。
あぁそれにしてもボートワーク、いい加減やり尽くしてきました。そろそろ海に出たいぜ・・・