全日本インカレは早稲田大学の完全優勝で幕を閉じたそうですね。選手ならびに関係者の方々、快挙達成おめでとうございます。コーチボートとして2艇の紺碧が活躍したことを誇りに思います。我が母校は3連覇の夢を断たれましたが、両クラスとも2位の準優勝は立派な戦いぶりでした。来年きっと雪辱を果たしてくれるでしょう。

いつもこの時期には同じことをいうのですが、これで学生ヨットを引退するセーラーのみなさん、どうかこれからもセーリングを続けてください。社会人になってからのヨットは、これまでよりずっと自由で楽しいものです。セーリングは生涯スポーツ。これから社会人になって、仕事が忙しかったり、家庭を持ったり、海から遠い場所に配属になったり、セーリングを続けることが難しい時期もあるかも知れません。でも、海と風はずっとみなさんを待っています。この4年間のみなさんの生活がセーリングなしでは考えられなかったように、これからの人生もセーリングを続けるか否かで大きく変わります。海と風のある生活をどうか忘れないでください。

太平洋の向こう、ニュージーランドでは、地位も名声もお金も十分なトップセーラーたちが、わずか11フィートの小さなオモチャに夢中になっています。

アルテミス、ルナロッサ、オラクルに続いてついにエミレーツ・チームニュージーランドも本格的にモスのトレーニングを始めました。教祖Amacが鬼コーチとしてピーターやグレン、ディーノに喝を飛ばしています。

また冒険野郎の宝庫フランスでは、ルート・ドゥ・ラム大西洋横断レースがスタートしました。

巨大な外洋トリマランやモノマランが一斉にスタートする様は圧巻の迫力です。こんなフネ日本には1艇もありません。でもフランスにはこんなに沢山あって、しかも観客が丘の上から鈴なりになって見送ってる。くぅ〜痺れるぜ!

学連ヨットとかけ離れてると感じるかも知れませんが、あくまでその延長戦上にこんな世界があるんです。セーリングはどこまで突き詰めても底が見えないほど奥深い魅力を持っています。一度の人生では味わい尽くせないほどです。みなさんはまだほんの味見をした程度。本当に美味しいのはこれからなんです。ここで止めるなんてもったいない!

インカレが終わっても、またどこかの海でみなさんにお会いできるのを楽しみにしています。一緒に飛びたい?大歓迎ですよ!

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