石川の七尾で開かれていた全日本スナイプが、4日間の日程を通して2レースしか成立せず、残念ながら大会不成立となってしまいました。関係者の方々の落胆を思うと、言葉もありません。

たかが25艇のモス全日本ですら、不成立というのは非常に精神的にこたえました。エントリー70艇あまりということは、選手関係者あわせて150人以上もの方々が七尾まで集まって・・・さぞやみなさんお疲れになったことでしょう。モスのように簡単に仕切り直すこともできないし、ワールドの選考だけ3月に蒲郡で開くそうですが、今年の全日本タイトルは空欄のままになってしまうんだと思います。

自然条件に左右される競技として仕方ない部分もありますが、それにしても今年は吹き過ぎだったりベタベタだったりと、風に翻弄される大会が多かったように感じるのは気のせいでしょうか？

ハッキリ言って10月後半から11月中旬にかけては、タイトルのかかったチャンピオンシップを開くに相応しくないと思います。全日本インカレも、OPも、スナイプも、470も、49erも、レーザーラジアルも、まさにこの時期は毎週どこかで何かの全日本をやってますよね。風のことだけ考えれば夏か冬の方がいい風が吹きやすいのに、ヨットレースといえば秋という習慣はなんでなのかな？

相模湾の場合、夏から秋にかけて、まず9月後半から気温の方が先に下がり、1ヶ月ほど遅れて水温も下がってきます。冬から春にかけては、3月から気温が上がりますが、水温が上がってくるのは4月中旬くらいですかね。そして水温と気温が近い時期は風が不安定になりやすい。空気の対流が起きにくいから、終日ベタベタで終わったり、いきなりドカンと吹いたり。

それぞれ簡単には変えられない理由があるのかも知れませんが、ヨットレースにおいて風よりも大事な要素なんてありませんからね。少々暑かろうが、寒かろうが、雨が降ろうが構わないけど、風だけはどうしようもない。そろそろ本当に考えるべき時期に来ているんじゃないでしょうか。モスはもう懲りたので11月には全日本やらないぞ！