あまりにいい天気で完璧なモス日和だったので、和歌子と2人で海へ。この映像を見たら、全然スピードが違うように見えるかも知れません。でも全日本4位が示すように、これでも和歌子は相当速くなりました。2ヶ月前とは別人です。
モスのような速いフネは、ほんの少しのトリムの差や角度の差が劇的な違いを生みます。パフが入った時にコンマ数秒でもメインシートを出すのが遅れれば、その分たくさん出さないといけないし、その後の引き込む量も増えてしまいます。他にもほんの数mmカニンガムをトリムすることで、0.1ノットでもスピードが上がれば、相対的な風速が増すのでさらにスピードが増す。だから結果としてこんなに大きな差になるんです。
理想はメインシートとカニンガムとティラーハンドリングが補完しあって、それぞれが最小の動きで済むようになること。もちろんヒールバランスは一定で。ボートスピードが速くなればなるほど、より理想に近づくことが求められます。
この2ヶ月モスに乗り続けた成果は、きっとナクラでも感じられるはず。ティラーを持つ僕とメインシートを持つ和歌子の感覚がもっと近づけば、もっと安定したスピードを出し続けられるようになるでしょう。