最終日の朝クラブに着くと、ちょっとあり得ないくらい吹いてます。バンバン吹いてる。んもーどんだけーw

みんな心なしか艤装もゆっくり目だったのに、レース委員長から「沖は15ノットしか吹いてないからレースするぞ」とのお達し。ホントかよーと沖に出たら、全然15ノットじゃない!!

風速は余裕で20ノットを越えてて、しかも潮が向かいだから地獄のような海面です。スタートエリアに着いたはいいけど、クローズが煽られちゃって走れません。しかもダウンウインドでは爆沈の連続。全然まともに走れましぇーん・・・

IMG_5321なんとかフィニッシュしたらN/Hでハーバーバック。そりゃそうだろって。誰だよ15ノットなんて嘘ついたの。またハーバーバックも角度がイヤな感じで、強烈な爆弾ガストでかっ飛ばないと帰れません。メチャクチャ速い!頭がどうにかなりそうでした。確認したら32.6ノットで最速記録を更新していました。

全艇がなんとか無事に帰着し、時計を見たら13時半。風はさらに上がったように見えます。これはもうレガッタ終わったかなと誰もが思ったその時、なんとAP/Hが降下。えー!?さっきより吹いてるんですけど。「沖は20ノットしか吹いてない。波も朝より収まったからレース可能だ」とのこと。

絶対ウソだろと思いながらも出ましたよ。んまーそしたら地獄地獄。海面が沸き立ってるじゃないですか。いったいどんな風速計使ってるんだと。全然20ノットじゃなーい!

最終レースでいったい何回沈したんだろう。もう全然覚えてません。上マークからベアできずに止まって待ったのも初めてだし、フネを降りて泳ぎながらタック回りさせたのも初めての経験でした。それくらいこのレースは吹いてた。

この地獄の最終レースまでもトップを飾って優勝したのはエミレーツ・チームニュージーランドのピーター・バーリング師匠。今回はピーターの圧勝でした。2位はネイサン、3位はジョシュと終わってみれば予想通りのメンツで、流石としか言いようがありません。

もうここ5年くらい、地球上で一番速いと言われ続けるネイサンとピーター。そして49erでコンビを組むイアンとブレアもしっかりトップ10に入っています。そりゃこの2艇が金メダルと銀メダル取るはずだわ!あっぱれ。

終わってみたら微風か強風かド強風しかないレガッタでした。日本人トップは梶本くんの14位。後半2日はまるで歯が立ちませんでした。脱帽です。おめでとう。っていうかこのメンツの中の14位を取れる日本人がいるって、すごいことです。

僕は強風に吹き飛ばされて最終成績は21位まで後退してしまいました。悔しいけど、この強風の中ではこれが実力です。全然走れなかった。そもそもモスの練習してなさ過ぎるんですね。去年のワールドから片手で数える程しか練習してないんだもん。思いっきりそのボロが出たレガッタでした。

鈴木が62位。和歌子が65位の女子3位で表彰されました。大西さんが109位で、海彦が135位。それぞれが手応えや悔しい思いを日本に持ち帰り、次の葉山ワールドに備えます。

sorrentopgそう、この世界一のディンギーイベント。次は葉山なんです。閉会式では在メルボルン日本領事館から千葉首席領事にご隣席いただき、ソレントセーリングクラブのバージを受け取っていただきました。次は日本に任せたぞということです。すごく誇らしいと同時に不安で押しつぶされそうです。

1年前に開催権を取ったときは、モスワールドがさらにこんなに巨大なイベントになるとは予期していませんでした。エミレーツもアルテミスもルナロッサもオラクルも、みんな葉山に来ると言っています。ヤバイ!大丈夫か葉山新港で?全艇置けるのか?出艇できるのか?考えただけで眩暈がします。

いまさらですがこのブログをご覧になっている方で、ボランティアや運営スタッフとして協力していただける方、moth@sailfast.jpまでご連絡をいただけましたら幸いです。もしくはモス協会のFBページにメッセージをください。僕の頭でよければいくらでも下げます。どうかよろしくお願いします。

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