フォイリングジェネレーション最終日。朝からあいにくの雨模様ですが、昼過ぎには晴れて風速も上がってくる予報です。今日は観覧艇ではなく、先日進水した岡部さんの黄色いMach2を借りて出ることにしました。飛んでるフネを飛びながら観戦しようかと。もちろん、あわよくば沖で乗り変われるんじゃないかという期待も込めながら・・・
肝心のレースは昨日と同じ南からのパッチーな風で、先にブローを掴んだ艇が大きくリードする展開です。3位決定戦は大差で高橋/小泉組が勝利。優勝候補の筆頭と見られていた同チームですが、昨日の準決勝での沈が痛かった。春からはニュージーランドに拠点を移してスキフのトレーニングを積む彼らに注目です。
そして決勝。スタートから勢い良く飛び出した深沢/高山組がアップウインドでもダウンウインドでも見事なフォイリングでリードを広げます。矢野/藤木もダウンウインドでブローに乗り、一気に差を詰めて下ゲートを回航しますが、逆サイドを回ってスプリットしたにも関わらず、中途半端に相手に寄せてしまい、逆にまた大きく差を広げられてしまいました。
誰もが深沢/高山組の優勝を信じて疑わなかったはず。しかし勝負は突然、非情の幕切れを迎えてしまいます。大量リードのまま上ゲートを回航する間際に風のシフトがあり、ゲートマークをギリギリ通過したまでは良かったのですが、ラダーがアンカーロープに引っかかってしまいました。
ダガー式のラダーで、しかもTフォイルなので絶対に外れません。あっという間に矢野/藤木組が逆転し、そのままフィニッシュ。栄えあるレッドブルフォイリングジェネレーションの初代チャンピオンに輝きました。(引っかかったラインは結局ナイフで切ったそうです)
歓喜する勝者も、落胆する敗者も、どちらも周りから見れば「羨ましい」の一言です。こんなチャンスが巡ってくること自体が稀だし、勝っても負けてもこうして戦えた時点で勝者と言えるでしょう。
結局今回はファントムに乗ることはできませんでしたが、若い子がこうして果敢にフォイリングする姿を見られたのは良かった。表彰台の彼らをご覧ください。全員ザイクだぜ!最高!
そしてファントムの実艇を見られたことも大きな収穫です。ナクラに活かせそうな艤装のアイディアもありました。とにかくこのフネは良くできてます。ヨット屋としては見てるだけでご飯が3杯食べられるくらい魅力的。本気で欲しくなっちゃったw
ああ楽しかった。よし、福岡に帰ってまたナクラの練習だ!