Solid wing Rocket

カテゴリー SAILING

積層が終わったハルをひたすらペーパーで削って成形する地味な一日でした。

久しぶりにモスの話題を。イギリスのストークスベイではUKナショナルが開幕しました。初日を終えてトップに立ったディラン・フレッチャーのフネを見てください!(動画43秒から)

彼の乗る特別仕様のロケットは、なんと一体成形のソリッドウイングです。まるで海中を泳ぐエイのようなフォルムが近未来っぽい。狙いは空気抵抗の削減だそうです。アイディアは画期的だけど、輸送はどうするんだろう?

イギリス勢はエクソセットもロケットもバウスプリットが標準になって広まってきました。確かにバウスプリットはワンドが中心に来るし、より遠い海面の高さを見ることで波に反応する時間的余裕も生まれるので有効でしょう。僕もいずれ自分のMach2に付けたいと考えています。

やっぱりモスは自由でいいなぁ。ワンデザインの理想も分かるけど、どのクラスでも結局道具の優劣の問題が無くなることはありません。レーザーでも49erでもナクラでも。自分で選ぶことができないから、たくさん買ってその中から選ぶしかなく、結局余計にお金がかかってしまうというのが現状なのです。ナクラのハルなんて、全艇が割れても不思議じゃないですよ。そうなってしまうと、もうセーラーもビルダーも誰も得しないんですよね。

かといってモスがオリンピックに相応しいかと問われればノーです。まったく相応しくないし、協会も選手も望んでいません。進化をとるか普及をとるか。それぞれのクラスで役割も違いますが、セーリング全体の未来を考える時に避けては通れない大きなテーマです。

モスが切り開いた理想を、普及のために落とし込んだ新しいフォイラーが待ち望まれます。近いところまでは来ているようですよ。続報が入ったらまたお知らせします。

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