いやー、また大変な一日でした。目的地オーフスまでは非常に順調な道のりで、お昼過ぎには到着。マリーナには前入りしているナクラが所狭しと並んでいます。その片隅で地元デンマークのアランがハルをひっくり返してグラインダーで削っていました。練習中にバリッと大きな音がしたので、上がってチェックするとボトムにクラックが入って開いてたそうです。まだ進水して2週間の新艇なのに!
普通のヨットのようにデッキとハルをガンネルで合わせた構造じゃなく、最近のカタマランはハルを縦半分に割ったモールドで作っているので、ど真ん中に合わせ目があります。波の衝撃などにより、そこの接着が剥離すると、最悪の場合くす玉みたいにフネがぱっくり開いてしまうのです。
前から聞いてはいたけど、本当にナクラってハルが開いちゃうんだな。お気の毒に。念のため自分たちのフネもチェックしてみよう・・・ん?あ、あれ?んんん?割れてる?割れて・・・るな、どう見ても………orz…
なんと僕らのハルにも1m以上の細いクラックが走っているじゃないですか。マジですか、マストの次はハルですか。そうですか。
それからが大変でした。デンマークで直すべきか、出てきたばかりのドイツに戻って業者を探すべきか。いろんなプランの中で最適な対策をとろうと模索。結果、幸いにして地元業者にここのマリーナで修理してもらえることになり、ハルを預けてきました。夜通しで作業してくれるそうで、ありがたいことです。
そう、考えようによっては僕らはラッキーです。あのまま気づかずに海に出てたらもっと深刻な事態になるところでした。幸い傷はまだ浅いし、ここで修理してもらえれば最短で練習に復帰することもできます。もちろん費用はナクラからの保証になるでしょう。だからネガティブに考えるのは辞めて、むしろポジティブに捉えるべきなんです。だってワールドの本番中にフネが真っ二つに開きましたなんて、シャレにならないじゃないですかw
もう何があっても驚かないぜ。ついてるね、乗ってるね、ラッキーガール!