これまでのオーフス滞在で最も風の強い一日でした。20ノットの風の中でドイツチーム2艇と練習。スピードは悪くないけど、まったく角度がついていけません。コース練習に入ってからも状況は余り変わらず。順位もいつも通りの真ん中あたり。
でも試行錯誤を繰り返す中で、ふと気づいた違いがありました。一言で言えば、強風のナクラはいかにメインシートのテンションを維持するかが鍵で、僅かでも他艇よりメインシートが緩ければ、リーチのテンションが緩むことで角度が取れないし、セールは深くなるし、フォアステーが緩んでジブまで深くなってしまいます。メインシートを引き込んで行く過程で、一番パワーがつくポイントを越えてしまえば、そこからはむしろパワーダウンになるんです。そこからメインシートを出さなくて済むように、カニンガムやトラベラーをコントロールしてやるべきなんだと気づきました。ナクラの場合、メインシート=バング=バックステイなので、吹けば吹くほどとにかくメインシートを引いて維持しなければいけません。
分かってしまえば単純な話ですが、ここまで引いた事ないっていうレベルまで引いて初めて違いを体感しました。これが角度が敵わない最大の理由だと思います。この気づきはきっと大きいんじゃないかな。レガッタ後半に強風が吹きそうなので、今日の練習が成果を生んでくれそうな気がします。