ボスの悲劇

カテゴリー SAILING

スタートから1週間が過ぎ、大荒れの大西洋を南下しているトランサット・ジャック・ヴァーブル。リタイアしたり救助されたりで、艇団がどんどん減っていきます。

注目のヒューゴ・ボスは4日目に艇体のトラブルでレースを中止し、ラ・コルーニャを目指して微速で安全に走っていました。ところが今日、大波に巻かれて完沈。大急ぎでカンティングキールを振ってリカバリーするも、ディスマストに加えて、艇体に大量の水が入り、艇体放棄を決意しました。

ヘリコプターから救助されるアレックス・トムソンとギレルモ・アルタディル。救助隊員はノリノリだけど、救助された彼らの心境を思うと・・・もう、ちょっと、たまんないっすね。9月に進水したばっかりの新艇ですよ!

鳴り物入りでデビューしたフォイラーIMOCAでしたが、1週間が過ぎ、サフラン、ロスチャイルド、ヒューゴ・ボス、そしてサンミシェル・ヴィアバックの4艇がリタイア。唯一残っているバンクポピュレールこそトップを快走していますが、信頼性には大きな疑問符がついてしまいました。来年に迫ったヴァンデグローブに向けて、各チームは難しい判断を迫られそうです。

失敗は成功の母。挑戦があるから進化がある。アレックス・トムソンチームには、なんとか艇体を回収して、また痺れる走りを見せて欲しいと思います。

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