ボルボオーシャン、アメリカスカップ、オリンピックなど最も多忙なセーラーの一人、フランク・カマスがまたやってくれました。人類初のフォイリングカタマラン(ナクラ20FCS)によるケープホーンの回航を行ったそうです。
南米大陸の南端ケープホーンは、昔から世界中の船乗りに恐れられた難所です。ここを越えたセーラーはケープホーナーとして、酒場でテーブルに両足を上げても許されると言われたほど。そんな場所もいとも簡単に、しかもセーリング初心者のクルーを乗せて回る。何の意味があるのか良く分かりませんがw
そもそもボルボオーシャンでは、ケープホーンに至るまでの南氷洋が厳しい訳で。ケープホーンの近くから、天候を選んで走り出し、越えたらすぐ着岸。それならモスでもできそうだなぁ。
それでも、誰もやったことがないっていう一点に価値があるんです。2人目3人目には何の価値もない。470で大島を回ったとか、レーザーで下田行ったとか。レースで勝った負けたよりも、よっぽど純粋で原始的なヨットの楽しみ方なんじゃないかと思います。
僕も最近、遠くに行きたくて仕方ないんです。冒険こそがこの遊びの真骨頂。脳内では既に何度も太平洋を渡ってるんですけどね〜。