帰りのフライトは朝の10時55分。ホテルから空港がだいたい2時間だから、8時くらいに出ればいっか。
まー適当なんです。我ながらいっつも。前の晩から帰る支度?するわけないない。遠征や出張の身支度は当日になるまでしないというのが後藤家の家訓ですから。あっはっは。
それこそ今回も家訓をキッチリ守り、しかもナイキプラスの距離を稼ぐためにジョギングし、朝食もいつもどおりしっかり食べてから出発です。微妙に想定より遅い8時15分くらいに。そして微妙に渋滞に引っ掛かりながら、ベネチアの空港に着いたのは10時25分。チェックインカウンター行ったら、全然微妙じゃなく、ハッキリと言われました。
「もう閉めたわよ」
「え?」
「閉めました」
「いやいやw そんなこと言われてもw」
「そう言われても閉めちゃったんだから」
「いやいやいやいや」
なんだかシャレの通じなさそうなシニョリーナ。でも乗れないのはシャレにならんのよ。
「っていうか、マジで困るんだけど、乗せてくんない?」
「っていうかもなにも、もうとっくに閉まってるんだって」
あぁジョギングして優雅な朝食食べるヒマあったらオンラインチェックインしとくんだった!
「ぜんぶ手荷物でいいから、頼むから乗せてよ」
「・・・」
「ダメ?ダメ?」
「・・・」
「マジでお願い!」
「パスポート出して」
「グラーーーーーッツェ!」
間違いなく航空業界から最も忌み嫌われる類いの乗客なんでしょうね。しかし残念ながら今回もまたピンチを切り抜けてしまいました。これからも性懲りもなくギリギリ搭乗をかますのでしょう。家訓は守られた。よし、帰ろう。