以前、ゲームチェンジャーというタイトルでも書きましたが、この仕事を始めてから、人生を変えてしまうほどの衝撃を何度か経験しました。
まずは2005年3月8日、初めてVSRに試乗した日。あの日のことは一生忘れません。夕闇迫るスロベニアのベタ凪の海面で、僕の人生は音を立てて変わりました。
大げさじゃなく、この動画の冒頭、初めてVSR5.8Cのスロットルを開けた時にガラガラン!と頭の中で音が鳴ったんです。いまでもハッキリ覚えています。人生が変わる音が聞こえました。その夜、VSRの国内総代理店契約を結び、嫁さんに電話で「これで家が建つよ」と言いました。それくらいVSR5.8Cは衝撃的なフネだったし、いまでもこれを上回るRIBに出会っていません。
2度目はザイクです。初めてザイクを着て海に出たのは2007年10月17日。残念ながら動画じゃなく写真ですが、
この日、初めてトラピーズタックした時にも驚きました。なんじゃこりゃー!それまでのウェットスーツとまったく違う次元の軽さと柔らかさで、あまりの動きやすさにタックで飛んでいっちゃいそうでした。まるで何も着ていないようなあの解放感は衝撃でした。
そして3度目はモスです。2008年8月9日、初めてブレードライダーに乗せてもらった日。たまたまレーザーから室松さんが撮ってくれた、僕の記念すべき初フォイリングです。
飛んだ瞬間に音が消えて、「風で走る」から「風になる」感覚を初めて味わいました。ヨット始めて以来、これほど興奮したことはありません。家に帰って、嫁さんに今度はこう言いました。「やばいモノに乗ってしまった」
その夜、布団の中で体がフーッと浮いて眠れない!そして結論、「買うしかない」と。あれから4年ハマってるから、もうオリンピック1回分、モスに乗ったんだなー、そら上手くなるわ。
あぁこれは凄いというモノに出会うと、その感動を誰かと共有したくてたまらなくなります。モノが売れることも嬉しいけど、その良さを分かってもらえることが何より嬉しいんです。
「いいねー」
「ね?いいでしょ?」って。
これからも僕はそうありたい。いいモノに出会いたいし、その感動をたくさんの人と分かち合いたいと思っています。