いよいよシースケープ瀬戸内試乗会キャラバンの最終日。光市のスポーツ交流村は朝から北西がピューピューいってます。これは無理かも分からんね・・・とりあえず機走で出てみようか。

でも、出てみると意外に大したことなく見える。ワンポンなら行けるかもと、一度ハーバーに戻ってセットしてる時に、レーザー乗りの桂さんがいいタイミングで現れてくれました。さぁ行きましょう。おお、ワンポンで3人なら楽だな、よし、ジェネカーだ！ズバババババババババババ、18.1ノット！！！

普段モスで出す18ノットとは全く違う緊張感と興奮です。風はさらに強くなってきたので、一度ハーバーバック。いやー吹いてる吹いてる。午後は無理だなこりゃ。正直言ってもう、ビビって心が折れていました。

午後2時まで待っても、風は一向に落ちる気配を見せません。あきらめてスロープにフネを揚げて洗っていたら、高校生たちが寄って来ました。乗れるの楽しみにしてたのにと肩を落とす高校生セーラーたち。その純粋さに、僕の折れていた心がつながりました。そして不思議なことに風が急に落ちたのです。よし、もう一度出そう！

神様が与えてくれたチャンスでした。ヘルムを持つのは我が元パートナー中村公俊さん、メイントリマーに中村光恵さん、このメンツなら行ける！フルメインでジェネカーアップ！ぬおーーー、速い！

その後また風が上がって来たのでワンポンリーフし、高校生たちを交代で全員乗せることができました。この動画の走りでも16ノット出てます。

このコンディションでもバウが突っ込んだり切り上がったりすることなく、非常に安定した走り。さすがシングルハンドで大西洋を渡る船形です。正直いって、こんなに良く走るとは僕も知りませんでした。ツインラダーは本当に偉大です。そしてジェネカーを一人で回収できるのも大きい。このフネの楽しさをもっと広めなくては！

4日間の試乗会キャラバンで、総勢32名の方々に乗っていただき、全員に「楽しい」と言っていただきました。素晴らしいフネと素晴らしい風に恵まれ、誰よりも一番楽しんでいたのは僕らかも知れません。おかげさまで予想を遥かに上回る充実度でキャラバンを終えることができました。牛窓、観音、そして光にてご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。来年はもっといろんな所に持って行きます。あー面白かった！