このブログで問題提起をするのは本意ではないのですが、あまりにおかしいと思うので、一言もの申したい。テンクォーターのトランスパック優勝について、テレビや新聞などのメディアで取りあげられたものを目にした方はいらっしゃいますか?僕は見ていません。試しにGoogleで検索してみても、平井さんのバルクヘッドマガジンの他には、僕みたいにブログで書いている人がいるくらいで、JSAFのサイトにも全く取りあげられていません。

これはおかしいですよ。

テンクォーターは外洋団体所属かも知れませんが、つまりJSAFの会員でもある訳でしょう。なんでこんなビッグニュースをどこにも配信しないんですかね。僕はこのテンクォーターの優勝は、オリンピックのメダルか、それ以上に価値の大きいニュースだと思います。少なくとも報道ステーションの取材で松岡修造がやって来るレベルの出来事ですよ。それがヨット乗り以外に誰にも知られないなんて我慢できない!

セーリングのニュースは、オリンピック関係じゃない限りは共同通信やロイターでは配信されません。競技団体が主体的に情報を発信しなければ、テレビ局や新聞社はこの快挙を知りようがないんです。

僕は少なくともこの勝利には以下の特筆すべき事情があると考えます。

  1. 被災者自らが、家族を失った悲しみから立ち上がって勝ち取った勝利である。
  2. 日本艇のトランスパックのクラス優勝は史上初である。
  3. 辛坊さんたちの遭難事故報道によるネガティブイメージを払拭できる。

このままこの優勝が、セーラーだけのニュースになってしまうのは、もったいなさすぎる!!セーリング界にとっても、被災地にとっても、本当に価値のある優勝であり、知れば勇気づけられる人は多いと思うんだけどなぁ。誰か報道関係に知り合いのいらっしゃる方、せめてテンクォーターが日本に回航で帰ってくる頃に、このニュースが流れるよう努力していただけないでしょうか。今回JSAFが逃がした魚は大きいですよ・・・

コメント

コメント(12) “情報発信の大切さ”

  1. CHIEKO KOKUMAI

    トランスパックが終わり、ハワイのヨットクラブもいつものメンバーだけになった頃、ハワイへ旅行に行きました。
    ヨット好きな私がクラブハウスに立ち寄ったところ、テンクウォーターの快挙を賞賛する話を聞きました。そして、トランスパックに挑戦することを決めた経緯を。
    まさか、ハワイでそのような話を聞いて涙するとは思ってもみませんでした。
    そして、もう一つ、私の頭の中、心から消えないことがあります。
    ヨットクラブのコモドアーの方から、原発の汚染水が海水に流出しているのに、日本はどのように考えているのか と。
    地震の時のがれきが、流れて来るように、汚染水も流れてくるだろう。これは、日本だけの問題でなくグローバルな問題である! と、声をあげて、訴えられました。もちろん、日本からの一観光客に言ったところで、どうにかなるわけではないのですが。
    トランスパックでの、テンクウォーターの優勝、原発、汚染水の流出、彼らは普通に賞賛し、問題視していました。  

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    • 海は繋がってるのに、情報は遮断されていますね。賞賛の声も、問題視する声もどちらも受け止めなければなりません。

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    • ゆう

      TenQuater参加のいきさつは、現地テレビでオーナーへのインタビューが放映されました。なので、ご覧になった方は、経緯をよくご存じのことと思います。(同じレースに参加した日本人より(^^;)

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  2. Noz

    アルペン競技スキーを幼少期から大学まで真剣に取り組んでいた身としては、その主張はとても理解できます。

    スキーをやらない友だちにスキーをしていると伝えても、「K点まで跳べるの?」と、ノルディックスキーのジャンプを連想する人が大半でした。
    ゲレンデでは非常にマイナーな存在で、一般人はまず体験することすらできないジャンルなのにもかかわらず、このような反応を返す人が多いのは、札幌オリンピックで“日の丸飛行隊”の活躍に端を発します。

    国民が注目するオリンピックは、高い視聴率を得ることができます。
    つまり、メディアとしては大きな収入が得られ、取材価値が高いとみなされ、その予算も通りやすい、という報道の好循環が生まれるのです。

    体格的に不利な日本人でも、アルペンスキーのW杯で20年ほど前から、毎年表彰台に立てるようになっています。
    一時期フジの深夜枠で放映されていましたが、スキー人口の減少もあって、数字は期待値にだいぶ遠かったようです。
    そして悲しいかなわずか数年で終了し、さらにはスポルトの“その他のニュース”ですら放送されなくなっています。

    マイナースポーツは所詮そういう扱いにならざるを得ないのです。
    ただ、この原因はメディアの偏重主義もさることながら、選手、運営組織らの努力不足も関係していると考えます。
    スキーにおいては、例えば自らメディアに売り込むことなどは皆無です。

    待っているばかりでは何も進展しません。
    選手も組織も道楽息子然としているのではなく、少しでもいいから、草の根運動を各々がやらなくては道は開けないのです。

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    • SNSの普及で、個人に出来ることが広がったのが救いです。公然ともの申した以上、僕も文句を言うだけでなく行動に移しますよ。

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  3. Kenta

    後藤さん、ありがとうございます。
    ハワイでは地元テレビニュースで取り上げられ、大きな声援を頂きました。また、オーナーは今、朝日新聞、JALの機内誌からの取材に対応中との事で、被災地からの挑戦を応援してくれた方々に感謝の気持ちを伝える事ができればと話してました。僕がいうのも変ですが、今回のレース中は色々な力で後押しされている感じがしていました。クラス優勝はオーナー高橋さんとその家族、東北セイラーみなさんの気持ちがもたらしてくれたと思っています。本当に声援ありがとうございました!

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  4. しゃわ

    動いてみます。結果は、わかりません。

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    • ありがとうございます。勇気を出して声をあげた甲斐がありました。

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      • しゃわ

        進捗。
        テレビ朝日「スーパーJチャンネル」は全国ネットで放送されると思います。
        他局は、NHKも含みローカルで終わってしまうのか、全国ネットに上ってくるのかは、不明ですが各局取材に来てくれることになりました。

        みなさんは、マスコミをバッシングされるかもしれませんが、
        本来は、JSAFが告知やマスコミへのプレゼンテーションを
        やっていかなければいけないことだと思います。

        スポーツも報道もたくさんあるニュースの中で
        何がすごくて、どうなのか?って分からないし、
        そういうニュースがあるということを、
        まず、知らなければ、動き様がないですからね・・・
        と、敵を作りそうな発言でした。

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        • ご尽力いただき、ありがとうございました。こんなに早く成果が出るとは驚きました。
          仰るとおり、本来は競技団体が配信すべきニュースだと思います。マイナー競技だからこそ余計に、情報発信には力を注ぐべきです。折角のいいニュースなんですから。

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